横恋慕。
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定主人公は男装女子なので男でも女でも通用する名前がおすすめ。
例えば、
ユキ、ジュン、アキラ、カオル、ユウキ、ヒカル、チヒロ、ケイ、ナギサ、ハルキ、ミチル、シノブ、ハルヒ、レイ、レン、リン、ミライ、ヒナタ、ユウリ、マコト、マスミ、ミソラ、ハヅキ、カヅキ、ヒロ、ユウ、シュウ、ハル、ナツキとか?
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そうして、二人で買い出しに出た。買い出しなんて、前は他の奴らに任せてたが。彼女と一緒にいるとこういう事はしょっちゅう。しかし、彼女とならそれも、デートみたいで悪くない。手を繋ぎちょっと離れた弁当屋まで行って、弁当を仕入れる。
「ねぇ、見て。あそこ、ちょっことイルミネーションしてある。綺麗」
「ああ、もう十二月になったしな。クリスマスムードだよな。荷物持つよ。ほら」
「ありがと。昴ぅ、手繋ぐとあったかいね。ふふ、幸せ」
そんな感じでコンビニにも寄り、飲み物等を仕入れる。室長から『今朝買えなかったからスポーツ新聞も』とリクエストされ新聞も一部買って戻った。
● ○ ● ○
小野瀬さんや細野や大田も一緒に飯にする。室長は飯を食いながら新聞を読み始めた。
「室長、健さんの記事もうさすがに載ってない? もし載ってたら、また後でちょうだーい」
「なまえさん健さんファンなんですか?」
大田が聞くと彼女が答える。
「んー昔の映画、CSで見てさ。格好良かったから。夜叉や、ブラックレインとか任侠もんとかねー。結構、好きかな」
「へぇー」
「なまえさん、任侠映画観るんだ……」
大田と細野が言うのを聞いて任侠映画を見て、その後でちょっと彼女が影響を受けちゃったのを思い出し、笑ってしまった。
『何?』と聞く小笠原に教えてやると、如月が言った。
「たまにヤクザ映画を観た後、肩で風切るように出て来る人いるじゃないですかー? あんな感じ?」
「ふふ……。まーな。結局、見た後でなまえちゃん任侠劇場が、開演したんだよな」
彼女に言うと『へっへへ』と笑う。それを見て如月が騒いだ。
「えー見たい! チビー再演して」
細野達は小野瀬さんになまえちゃん劇場の説明を聞いて『見たかったですねぇ』と期待のこもった目を彼女に向けた。
「無理ぃー。もうどんなか忘れたー。それにノリだから、リクエストされても出来ないんだってぇ」
そんな話しをしていたら、室長が『あ!』と声を上げた。
「チビ助、お前の好きな西島。十二月に結婚か? だと。載ってんぞ?」
「えっ? うそっ?!」
彼女が飯そっちのけで室長の新聞にかじりつく。
「ほら、ここ」
新聞を奪い取り、穴の空きそうな程眺め『あー! 西島くんが人のものに……』と新聞をバサッと置く。
ガックリした様子で『はぁー。とうとうねぇ……』と呟く。
「チビ助、お前だって結婚したんだから、西島も祝ってやれ」
「そーだけどぉー、そーだけどぉー、やっぱショックなーのー。はぁー」
細野と大田が『ファンだったんですか?』と周りに聞く。小笠原が冷静に答えた。
「うん、ここに異動して来た頃には、もう好きだったみたい。昔は切り抜きがデスクマットに入ってた」
「ああ、そういえばあったな」
明智さんが思い出し頷く。続き如月も頷いた。
「アレねー。俺があげた雑誌。『笑顔が可愛い♪』ってデレッとしながら、切り抜いて入れたんですよねー」
「ああ、思い出したわ。そうそう。チビ助ったら、それをたまにニマニマしながら見てたわよねえ」
「それ、俺も見た事ありますわ。もう顔の筋肉が弛みっぱなしでなあ」
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