I was praying you'd be here with me.
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定主人公は男装女子なので男でも女でも通用する名前がおすすめ。
例えば、
ユキ、ジュン、アキラ、カオル、ユウキ、ヒカル、チヒロ、ケイ、ナギサ、ハルキ、ミチル、シノブ、ハルヒ、レイ、レン、リン、ミライ、ヒナタ、ユウリ、マコト、マスミ、ミソラ、ハヅキ、カヅキ、ヒロ、ユウ、シュウ、ハル、ナツキとか?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
彼女は真っ赤かになりながらアワアワしてた。恥ずかしさでちょっとパニック気味になり、ツルッとまた足を滑らせた。
『わぁ!』みんな一斉に声を上げ手を出す。勿論隣にいたオレがしっかりと抱き止めた。
「危ねーなー」
みんなで思わずハモると彼女が『すみません……』と肩をすくめた。
「小動物みてえだな」
室長が笑い、みんなで『ほんとに』とちょっと笑った。
それから、とにかく移動しようという事になった。
「小野瀬も来たし、寒いし腹が減ったし、そろそろ店みつけねえとな。どこも、こんな日だからな、空いてねーんだ。ここらへんはみんな、全滅だ」
室長が言う。それならと、一度はキャンセルしていた丞一郎の店の空き具合を、ダメ元で聞いてみる事にした。丞一郎に事情を説明すると『良いよ。待ってるから来いよ』と言ってくれた。タクシーをつかまえてみんなで向かう。
● ○ ● ○
「へぇ、これはいい店だねぇ。昴くん達のいきつけなのかな?」
小野瀬さんが、周りを見回している。店の周囲や、ここからチラッと見える庭には、クリスマスに合わせてイルミネーションがセンス良く飾ってあった。
「ええ、オレの友人の店です。オレ達のお気に入りの場所なんです。料理も最高ですよ」
小笠原が『へぇー』と頷く。
「一柳さんが認める店か。レベルが高そうだね。それに隠れ家的でセンスも良さそうだ」
音を聞き付けて、丞一郎がぬーぅっと出て来た。
「くまさん、こんばんは。キャンセルしたのに、受けてくれてありがとうございます!」
彼女が駆け寄り頭を下げた。
「やあ、なまえちゃん。メリークリスマス!」
「メリークリスマス! くまさん」
「よう、昴。元気か?」
「ああ、キャンセルしといて急にすまないな」
「ああ? 気にするな。どうせ、仕事の都合だろ。分かってるよ。それにな、他ならぬ親友と可愛いなまえちゃんのご要望だ。くまシェフは喜んでお迎えするぞ。寒いだろ。さあ、中へどうぞ。そうだ。寒いから掘りごたつのあの部屋にするか? それとも、クリスマスだから洋風の部屋が良いか?」
「あら、掘りごたつ? 良いわねえ」
室長が喜んだので、和室にした。
「何か、好き嫌いがあるなら教えてくれるか? それと、酒はどうする? シャンパンやワインもあるし、ビールに日本酒や焼酎、ウィスキー……一応、一通りあるぞ。あ、なまえちゃんが好きそうな日本酒も、仕入れてあるぞ」
「えーありがとう! なら僕、日本酒が良いな」
「よし、なまえちゃんは日本酒な。今夜は冷えるから熱燗にするか?」
「熱燗? 良いなー。でもくまさん、手間じゃない?」
「あはは。大丈夫だ。気遣ってくれて、ありがとうな」
「丞一郎、オレも手伝うよ」
「そうか、じゃ頼む」