I was praying you'd be here with me.
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定主人公は男装女子なので男でも女でも通用する名前がおすすめ。
例えば、
ユキ、ジュン、アキラ、カオル、ユウキ、ヒカル、チヒロ、ケイ、ナギサ、ハルキ、ミチル、シノブ、ハルヒ、レイ、レン、リン、ミライ、ヒナタ、ユウリ、マコト、マスミ、ミソラ、ハヅキ、カヅキ、ヒロ、ユウ、シュウ、ハル、ナツキとか?
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それから、オレから離れ、空に手を広げくるくると舞う。
「あー幸せだぁー。あっ! 見て! 昴、雪っ!」
「あ、本当だ。雪だ」
「わぁーホワイトクリスマスだ。すっごいー」
「ははは。お前、スゲー喜びよう。子供みてーだな。ふふ」
「えー? だってさ、嬉しいんだもんっ! 僕、さっき空にお願いしたんだー。そしたら、叶ったの。クリスマスの奇跡だよ。ふふっ。神さまーっ! 僕のサンタをありがとうー!」
はしゃぎくるくると軽やかな足取りで舞いながら、空に向かい叫ぶ彼女。
「おいおい、だからって、そんなにはしゃぐと危ねーぞ。転ぶなよ」
言った傍から彼女が濡れた道で足を滑らした。
「わっ!」
「危ねー!」
慌てて、抱き止めると『えへへ』と笑う彼女。
「もーしょうがねーな。そんなに嬉しい?」
「うんっ。サイコーに嬉しいよ。昴、帰って来てくれてありがとう」
彼女がオレの首にきゅっと抱き着いた。ここまで喜ばれると急いだ甲斐がある。
「オレが、今年もお前のサンタか?」
「うん。そう、昴が僕のサンタ」
「あーでもな。実は、今年のサンタは、プレゼント持って来るの忘れちまった。……ごめん。出る時慌ててホテルに忘れて来た。後で桂木さんが届けてくれる」
「うふふ。昴が、忘れ物って珍しい。……きっとスゴく急いでくれたんだね。ありがとう」
そう言ってオレの頬にちゅっとありがとうのキスをした。
「ありがとうのキスは、嬉しいけどプレゼントもないサンタだぞ?」
「ふふ。もうプレゼントは貰ったよ。……帰って来るあなたが、最高のプレゼント」
「あ、お前、それ、この前一緒に見た[懐かしのCM]って番組のやつだろ? 覚えてるぞ。お前がかなり気に入ってたJRのCMのキャッチコピーだ。そうだろー。ふふ……お前ってやつは」
「バレたか。えへっ。さすがの記憶力だね。でもぴったりだろ? 僕にとっては大好きな君が、いつでもサイコーのプレゼントだもん」
「もーお前、可愛い過ぎだ……」
嬉しくて幸せで彼女に口付ける。
「ねぇ、どうするの? まだまだ終わりそうに無いけど?」
「小笠原の言う通り、まだ掛かりそうやねぇ。しかし、なんや寒いのにあっつあつやん。カイロなんて必要あらへんのとちゃう?」
「もう、このバカップル。公衆の面前でちゅっちゅっと……。ちょっとーそこのおバカ夫婦、まだかしら? さっきから待ってるんだけどぉ?」
「おチビちゃん、そろそろルイパパが、ヤキモチ妬いて暴れるよ」
「おい、小野瀬、誰が暴れるんだ。俺は怪獣か」
聞こえて来たみんなの声にハッとして、慌てて離れる。嬉しくてつい、現実を忘れ、二人の世界に入ってた。