愛ゆえに。(H無し√)
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定主人公は男装女子なので男でも女でも通用する名前がおすすめ。
例えば、
ユキ、ジュン、アキラ、カオル、ユウキ、ヒカル、チヒロ、ケイ、ナギサ、ハルキ、ミチル、シノブ、ハルヒ、レイ、レン、リン、ミライ、ヒナタ、ユウリ、マコト、マスミ、ミソラ、ハヅキ、カヅキ、ヒロ、ユウ、シュウ、ハル、ナツキとか?
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「ミーコ。お前にだってラブラブな彼氏が、いるじゃねーか。何だかんだ、悪ぶって過激な事言うくせに、彼氏に一途で、ぞっこんだろーが。ミーコちゃんだってさ。知ってんだぞー」
「えー? バレてました?」
「うん、バレてました。だってさ、ミーコの過激体験談は、いっつも彼氏の事しか出て来ねーじゃんよ。しかもラブラブだろーが。分かるって。なぁ?」
「ですね」
と国枝がミーコを優しく見る。きよが言う。
「みーんな、気付いてるぞ。バレてないと思ってんのは、ミーコだけだよ。もうバレてんだから、真山さんに聞いてもらえよ」
「良いよ、おめでてーのが台無しだろう」
そういうミーコの頭を彼女が脇に抱えると、グリグリと撫で回した。
「何だよ。内緒か? 水くせーな。白状しねーともっと頭いーこ、いーこして撫で捲るぞぉ。んーミーコは可愛いなー。いーこ、いーこー」
「……姐さん、嬉しいけど恥ずかしいッスよ」
ミーコが赤くなる。
「だろー。じゃあ白状しろよぉ。白状したらお酒のお代わりもあげちゃうぞー。どうだ? 魅力的だろー?」
そう言って笑うとミーコが『姐さんには、敵わないッスね』と言ってボソボソと打ち明け始めた。
要するにミーコの彼氏が、女子高生を痴漢親父から助けたのをきっかけに、その女子高生に好かれてしまったらしく、猛烈アタックを受けてしまい、彼氏は『ミーコがいる。君が良い』と言ってるがミーコは不安で仕方ない。……と、いう現状らしい。
「ミーコー、それ、分かるぞー、分かる! ツレーんだよなー。ほら、飲め、飲め」
彼女が酒を注ぐと、きよがボソっと溢す。
「女子高生かよー。強敵……」
「ん、言えてるぅ。よりにもよってなー、ヤな相手だな」
彼女が答える。
「ですよね」
国枝も、それに頷く。それを見て、ミーコが『うぅ……』と泣きそうになり、焦る彼女達。
「だ、大丈夫だろ。彼氏、ミーコが良いって言ってるしさ。ほ、ほら、ミーコだって、ほんのちょっと前まで、女子高生だったワケだし? うちらの中で一番若いんだぞ。負けてねーって。な?」
「そ、そうそう」
彼女が言うと他の二人が頷く。と、ミーコが急にうるうるとし『それがぁー……』と泣き出した。
「うわっ、何だ? どうしたんだよ」
彼女が焦りながら、なだめ話を聞き出す。
それによれば、ミーコが、その子に待ち伏せに合い言われたそうだ。
「『オバさん、目障りだから早く別れてどっか消えてくんない?』って……」
「キッツー! 何だそりゃ。ずいぶん失礼なガキだな。それに、お前がオバさんてさ……じゃあ、うちらどーすんだよー。一番歳食ってる僕なんか、それこそ化石だよ。失礼しちゃうな。マジ、グッサリ来るぅ。ムカつく! 本当に、傷付くよな……よしよし」
彼女が抱きしめてよしよしと頭を撫でる。国枝もミーコの背を擦る。
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