愛ゆえに。(H無し√)
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定主人公は男装女子なので男でも女でも通用する名前がおすすめ。
例えば、
ユキ、ジュン、アキラ、カオル、ユウキ、ヒカル、チヒロ、ケイ、ナギサ、ハルキ、ミチル、シノブ、ハルヒ、レイ、レン、リン、ミライ、ヒナタ、ユウリ、マコト、マスミ、ミソラ、ハヅキ、カヅキ、ヒロ、ユウ、シュウ、ハル、ナツキとか?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「え? 結婚式前に浮気公認ってなんやの、それ。凄いわ」
「じゃあ、一柳さん、最後のチャンスですよ? 俺達もバチェラー・パーティーしましょうか?」
如月がバカな事を言う。室長が『如月、お前はバカだな』と言うと『だね』と小野瀬さんが同意した。
「えーだって、公認ですよー」
「如月、彼女はそういうのがあるって言っただけだよ」
と小笠原。彼女がニヤっと口角を上げ“ぐぴっ”と酒を口にする。チロッと如月に視線をやり聞いた。
「如月さん、何のチャンスよ?」
「女の器を試すチャンス?」
「ふっ、女の器ねぇ。……ふざけんなって感じだねぇ。惚れた男、他の女につまみ食いされて笑ってんのが器の大きい女つーなら、小さくて結構。アホくせー。プロ相手だろうが、独身最後の夜だろうが、浮気は浮気だ。許すワケねー。第一、式の前に他の女とよろしくやれる男なんざ、願い下げだね。御免こうむるわ」
「なんだー、やっぱりそうなるのかー?」
とガッカリしたような声を出す如月。それに、酒を飲みながら彼女がさらりと言う。
「そんなに色んなのとやりたかったら、フリーでいればいんじゃん? そう思うけどなー」
うーんと如月。藤守が『そら、そうかも知れん 』と呟く。彼女がフッと笑い如月にまた聞く。
「ならさ、例えば結婚式で自分の隣にいる女が、前夜、他の男とお熱い夜を楽しんでさ。そいつん家から来てたら、どーすんの? 男の器とかで許せんの? 許せるんだったら、自分もやりゃー良いんじゃん? 価値観同じで丁度良い。ふふ……」
「う、それ、やだな……」
「自分がやられたら嫌なのに、自分の事は許せと? それじゃ我が儘でアホなガキと一緒だろ」
「チビは、手厳しーな」
「ハハハ、そう思うか? 如月。実に、チビ助らしいじゃねえか」
「確かにねぇ、おチビちゃんらしい」
彼女らしい発言に、思わずオレも『ふふ……』と笑いを漏らし、酒を口に運んだ。
「オレは、お前達とバチェラー・パーティーするならなまえといる方が良い。それに、こいつの事だから『それじゃ僕も、理解する為にも他の男とよろしくして来るぅ』とか言い出すぞ。絶対な。そんなの許せねーし。バチェラー・パーティーなんてそれこそ、御免こうむる」
「あはは、確かにな、言いそうだわ。じゃじゃ馬の跳ねっ返りだからな。チビ助は」
室長が笑う。
「ふふふ……いーじゃん、しなきゃいーんだから。あー価値観同じで良かった」
彼女は彼女でオレに『ねー』と言いながら、笑った。ちょっと酔ってるミーコが手を叩き始めた。
「いやー姐さんも兄(あに)さんも本当、仲良いスよねぇ。スゲー! 良いよな。マジ、羨ましいッス!」
彼女がミーコに酒をついでやりながら、言った。
.