愛ゆえに。(H無し√)
夢小説設定
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例えば、
ユキ、ジュン、アキラ、カオル、ユウキ、ヒカル、チヒロ、ケイ、ナギサ、ハルキ、ミチル、シノブ、ハルヒ、レイ、レン、リン、ミライ、ヒナタ、ユウリ、マコト、マスミ、ミソラ、ハヅキ、カヅキ、ヒロ、ユウ、シュウ、ハル、ナツキとか?
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予測し心得ている仕事中と自宅で寛いだ無防備な状態の今とでは、受けるショックも違うだろう。
「チビ助、誰だ。こいつ」
「知らない。ミーコだと思って。さっき一階にいたし……ドアスコープ見ないで開けちゃって。開けたらこいつ抱き付いて来て、んで唖然としてる間に脱いじゃって……もー何が何だか」
「ちょっと! 痛いって! 放せ 別料金もらわねーと合わねぇ」
裸男が喚く。室長がその言葉に反応する。
「別料金? 別料──」
「ちぃーす! 姐さん、どッスか? 気に入りました? あ、皆さんお揃いで。あれ? 何してんスか? 穂積さん」
室長の言葉を遮るようにちょっと酔ったミーコが現れた。
「あ、ミーコ……。気に入ったって、お前──」
そこにドタバタと足音が聞こえ、国枝ときよが血相変えて駆け込んで来る。二人は状況を見て『遅かったか』と言った。
何事かと思ってると、きよがミーコに怒る。きよは彼女が腰を抜かしてるのを見てすっかり頭に血が登っているようだった。
「お前! 止せって言ったろ!」
「何だよ、きよ。固てー事ばっか言ってんなよ。アメリカじゃ、こんくれーフツーだって聞いたぞ」
「二人とも、止めないか」
国枝が止めるが、片や酔っぱらいだし、片や怒ってる。そんな二人は、なかなか止まらない。
彼女はハッとして立ち上がり、すぐに止めに入った。今まで腰を抜かしていたとは思えない程キリッとし『おい、お前達、止めろって』と二人をなだめた。裸男にも『とりあえずアンタも服、着てくれ』と服を渡した。ブツブツ言う男に『アンタ、料金幾ら? じゃこれで』金を出し払うと途端に男が上機嫌になり『良んスか?』と聞く。『ああ、悪かったな。少ねーけど、迷惑料だよ。それで堪忍してくれ』と男を帰す。『金はうちらが』と言うきよ達を『まあ、後で』と、奥に上げパキパキと仕切りその場を納めた。
● ○ ● ○
みんなを座らせると彼女が、国枝達に酒と料理を勧める。ミーコときよはまだブツブツ言ってる。
「おーい。二人とも、ケンカすんなよ。ほら、きーよ、ミーコ酔ってんだから勘弁してやれ。ミーコも、それがきよのいいとこじゃねーか。止め、止め。仲直りしろ。ほら、ほら、仲直りの乾杯。グラス持って、じゃー国、乾杯の合図」
「は、はい。良いか? じゃかんぱい!」
乾杯をして、彼女が勧めた料理を食べるときよとミーコが『旨い、旨い』と漸く仲直り。それをクスッと笑い、酒を口にする彼女に、室長が聞く。
「ちょっとーチビ助、アンタ分かったんなら、説明しなさいよ?」
「ん? 最近ミーコはバチェロレッテパーティーの映画観たって言ってたんだよね。それとさっきのあの会話を考え合わせたら……」
「なるほど、Bacheloette Partyのつもりか……するとあれ、ダンサー?」
「んふふ。さすが、ダーリン。多分、そうだと思うよー」
笑う彼女に国枝が謝る。
「すみません。止めたんですが、まかれちまって」
「え? え? 何だよ。その何とかパーティーって」
如月が説明を求める。