愛ゆえに。(H無し√)
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定主人公は男装女子なので男でも女でも通用する名前がおすすめ。
例えば、
ユキ、ジュン、アキラ、カオル、ユウキ、ヒカル、チヒロ、ケイ、ナギサ、ハルキ、ミチル、シノブ、ハルヒ、レイ、レン、リン、ミライ、ヒナタ、ユウリ、マコト、マスミ、ミソラ、ハヅキ、カヅキ、ヒロ、ユウ、シュウ、ハル、ナツキとか?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あ? どんな体型かだって? 昴が? 何だ、そりゃ。見りゃ分かんだろ。長身でスラリと手足が長くてぇ……ん? 筋肉? マッチョか? お前、そんなの聞いてどうすんの? 良いから教えろ? んーたくましいけど、丁度良くって感じ……。え? 丁度良くは丁度だよ。ムキムキは嫌いか? ボディービルダーやってそうなの? ダメ。苦手」
(ん? 一体何の話してんだ?)
話がヘンな方向に行ってる気がする。相手はあのミーコだ。ちょっと心配になる。
「んーそういうタイプよりも、どっちかって言うと……[ぱっと見、スマートに見えるけど、実はたくましい]みたいな? もっとこう、さりげなくが……。だからぁ、丁度良くだよ。難しい? そんな事言われたって、どう説明して良いか分かんねーよ。 あ? 色ぉー? あんま日焼けして色黒も、なー。たまに、黒光りしてそうなのがいるじゃん。アレは僕、ダメだな。それもほどほどが──もー、何だよぉ。そんなの聞いて。あ? 三十分で? ああ……分かった」
首を捻りながら、電話を切った彼女に声を掛ける。
「ミーコ、何だって?」
「いや、それがよく分かんないんだ。ちょっと、酒入ってるみたいでさ。三十分で行くから、玄関に出迎えてくれって」
それからだいたい三十分後、一階に訪問がありモニターにはミーコが映っていた。『出迎えてー』とノリノリで言うミーコに、笑いながら彼女が玄関へ行った。
その間、オレは箸やグラス、おしぼり等を出しミーコ達の席を用意していた。
玄関で聞き取れ無いが、何やら声がして挨拶でも交わしてるのかと思っていたら、彼女の『わっ! ぬ、脱ぐな! わ、わっ! ちょっ、待ったー! こ、擦りつけんな。ひっ、い、いやっ! ちょっ……キモい! 止め……ひゃあっ!』と騒ぐ声がして、何かあったなと慌てて玄関へ行こうとすると、インターフォンが鳴る。一瞬、ぱっと見ると小野瀬さんに『良いよ、行って』と言われ玄関に向かう。室長達も後に続き来る。
「あ? 何だっ?!」
黒いビキニパンツ一枚の知らねー男が、彼女を壁に追い詰め、股間を擦りつけキスを迫ってた。彼女は手で顔をガードしながら『キモーい、いやー! 離れてー』とギャーギャー言ってた。
「てめえ! 何やってる!」
手をねじあげる。床に倒して押さえた。彼女が腰が抜けたみたいにしゃがみ込む。室長が『おい』と代わってくれた。
彼女の両腕を支えるように持ち覗き込む。肩が微かに震えている。
「大丈夫か? 何かされた?」
「股関を擦り付けられてキ、キスを……迫られた。いきなりだったから、びっくりして……辛うじて、ガードしするのが精一杯で……」
彼女は露出犯などの所謂、変態ヤローを捕まえる時も[仕事に男も女もない]その信条に基づき、きちんと仕事もこなす。
内心はどうであれ、平常を保ち、動揺する素振りさえも見せない。
だが『本当の所を言えば、あの山口の件から知らない男は、かなり苦手で怖い』とオレには打ち明けた。
彼女は、少し青ざめてどこか茫然自失状態だった。
.