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「夢ばっか見て、現実をみてやらねえのは男として違うんじゃねえか?」「うーん、そうですねぇ。なんとなく分かります。室長は、大人ですねぇ。うちの兄貴に見習わせたいわ」「ん? 藤守、兄貴がいるのか?」「昴は、まだおうた事なかった?」「僕もない」「そういえば、彼暫く現れてないねぇ」「いや、来ない方が平和でええですわ」「あ、そういえばさー。チビって、声フェチなんだって? 小笠原さんに聞いたよ」 突如、如月が言った。彼女がギクッと肩を震わした。「声、フェチ、ですか」 石神が聞き返す。「ああ、声フェチで好きな声優は多数。たとえば、小野*輔、三木*一郎、近藤*、平田*明、杉田*和、森川*之、井上*彦……多すぎてあげきれない位いる。因みに学生時代に声優のお泊まりイベントなんかにも参加した事がある位声優好きだと聞いている。他には所謂、乙女ゲーや漫画、アニメ、クライムサスペンス、刑事ドラマ、海外ドラマ、映画、映画はラブロマンスが特に好き」 小笠原が、つらつらと彼女情報を述べた。「な、な、何で? ど、どどど……」「あー落ち着け、ほら飲みな」 彼女に飲み物を渡す。真っ赤かな顔で、ごきゅごきゅと喉を鳴らし烏龍茶を飲み干すと、オレを見た。「あ? 情報源はオレじゃねーぞ。お前、オレにも内緒にしてたろ? お前の家から持って来た段ボールに、ドラマCDや乙女ゲーソフトが沢山入ってる事も、それをこっそりクローゼットの片隅に隠してる事もとっくに知ってたけどな」 そう言うと目をまん丸にして『え、え? ええーっ』と驚いた。「最初はな、何で内緒だって面白くなかったけど、そういうのバレて嫌われたくないって隠す女の子、結構いるんだってな。何かでたまたま記事目にして納得した。ま、お泊まりイベントは知らなかったけどな」 パニックった顔で瞳をうろうろさせる彼女の頭をポンポンしながら言う。「大丈夫だ、そんな事で嫌わねーよ。安心しろ」 ホッと息をつき、ハッとして小笠原に聞く。「何で知ってんの? 何で?」「君、俺のデータベースをなめないでくれる? 何故かは、企業秘密。因みに君だけじゃないから……まあ、言わないけど」「何を掴まれてるんか、怖いわ……」「小笠原データベース、恐るべし」 藤守と如月がブルッとした。
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