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「ヘンな顔の刑」「うきゃ……」「ほーら、みんなに見られちゃうぞー。恥ずかしだろー。黒澤に写真撮ってもらうか?」「やら! やめへーっ!」「ダーメ、止めない。この悪い子め! なんでオレがパジャマとBLだ。ありえねーだろうが。ヘンな顔で反省しろ」 バタバタともがき、手をやっとの事で外しパッと逃げて距離を取る。「ヘンな顔のおしおきすんなー!!」 真っ赤になって抗議する彼女。「ああ? おしおきだからな、お前が嫌な事すんだよ。つーか、反省してねーな。追加のおしおきが必要か?」 ニヤリと笑いながらジリジリと詰め寄ると、彼女が焦りながら叫ぶ。「あうー……なんか昴、お父さんに似て来たよぉー。イヤー」「あ゛? イヤーって何よ?」「あ! しまった! 退路を断たれたー!」「なあに? チビ助、そんなにお父さんにおしおきして欲しいの?」「ヤ、ヤヤ、い、いいですぅー! うわ、わわ……」「あーら? 良いんだ? チビ助は、お父さんのおしおきが好きなのねえ。そうよねえ、昴のぬるいおしおきじゃ物足りないわよねえ?」「ヒィー! 悪魔の微笑み、怖ー! イヤー」 悲鳴空しく、顔をむぎゅっと容赦なくデカイ手で掴まれた。「うぐっ! うぅ! いはいーぃ! いはいへー、すはるぅーはしゅけへー」 涙目でバタバタしてるなまえを慌てて助け出し、見るとちょっと頬が赤くなっていた。とりあえず庇うように後ろに隠す。「室長! ちょっとは加減して下さいって。室長は、力が強いからダメージが大きいんですよ? だいたい、オレはぬるいんじゃなくて加減していじめてるんです。もー赤くなっちゃったじゃないですか。オレのなまえに何するんですか。本当に! あーあ、可哀想に」「出たー!」「出よったわ」「なまえバカ、発動」「うっせー、如月、藤守、小笠原。良んだ! バカでも。なまえに関してはなっ!」「ぶぅー! お父さんのバカ力ーぁ! 顔が潰れるつーのっ! うぅ、痛かったよぉ。昴ぅーお父さんにいじめられたぁ」「ヨシ、ヨシ可哀想になー」「全く、このバカップル! もー! もっとやってやろうかしら」「ヤキモチの確率 九十九パーセント」「あら、小笠原もやって欲しい?」「…………」 そこで、後藤が口を開いた。「おい、ローズマリー[BL]とはなんだ?」「ああ? ……お前とBLなんてありえねー!」「だからなんだと聞いてるだろう!」『おや、知らないの?』と小野瀬さんが面白がり口をはさむ。小笠原が淡々と言った。「BLは、ボーイズラブの略」 だが、後藤はまだ分からないらしく、アホ面で『は?』と言っている。藤守が先に分かり『きっしょいわー!』と叫ぶと瑞貴が『ですね。ふふ……』と笑う。瑞貴は完全に面白がってるようだ。「なあに? 藤守、今頃分かったの? 全く。相変わらずガキねえ」「室長みたいに毎朝エロ新聞読んでませんから!」「だから、そこだけ読んでる訳じゃないわよ。失礼ね」 と、言い合うその横で真壁も、意味が分からないらしく黒澤に『何ですか?』と聞いてる。合コントリオが頭を寄せこそこそと教えてやると『ええー』と赤くなった。 未だに一人、分かってない様子の後藤に室長が言った。「後藤、アンタ、意外と鈍いのねえー。石神さんでさえ分かったみたいなのに」「私でさえとは失敬な……」 石神が眼鏡のテンプルをクイッと上げる。
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