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「アンタ、ヘンな才能があるわねえ。課内対抗で余興大会があったら、うちが優勝出来るわね。そういうのやらないかしら?」「でも、彼女上がり症」「確かに、じゃあ大舞台はダメねえ」「あーダメだよ。これはね、昔から僕の気が向いた時にだけ、やるものなの」「なんでや? おもろいのに、もったいないわー」「上手でしたよ?」 藤守と瑞貴が、立て続けて言う。彼女はこめかみを指でさすり『んー』と考えてから言った。「これね、声色使うし即興だからさ、結構疲れるんだよね。調子良くないと、次の展開が浮かんで来なくてさ、止まっちゃうの。ノリノリで、調子良ければ、あんまり考えなくてもスルスル浮かぶんだけどねぇ」「じゃあ、見られて運が良かったんですね。後藤さんが一柳警部補にって設定が気持ち悪くも面白かったですよ。ねぇ? 石神さん」 黒澤が石神にふる。「そうだな。そこは気持ち悪いが。筋がしっかりしていて、楽しめました」「チビー、こう兄は続編希望するー! BLネタでも良いよー。そうだな、今度は室長と小野瀬さんとかはー?」「ヤダ」「即答するなよー。チビのケチー」「だって、死にたくないもん。如月さん……」「んー?」「酔ってんだと思うけどさ……御愁傷様!」「え? う、うわー! ギャー! チビー助けてー」「ヤダ! 巻き込むな! 死にたくない!」「本人前にして言うからだ。なまえ、そこは危険だぞ。こっちおいで」 逃げて来たなまえを膝に乗せ、室長と小野瀬さんにおしおきされる如月を呆れて眺める。『悲惨だーぁ』と言う彼女の向きを変えこちらを向かせる。「んん? 何?」 不思議そうに言う彼女に、いじわるくニヤと笑う。彼女はすぐに察知して眉を寄せた。どうやら、逃げるタイミングを伺ってるようだ。「なまえ?」「う、うん?」「どうした? 顔、引きつってるぞ? ん?」 ニィーともう一度笑い、じわじわといじめる。「…………」「なんだ? 言ってごらん」「イヤな予感するぅー!!!」(やっぱりこのタイミングか!)「逃がすか!」「わっ!」「どこ行くんだ? 今、逃げられると思ったろ? なまえちゃん、読みが甘いなー。オレは、タイミングまで読めてたぞ」「へ、へへ……何の事だろ?」「何の事だろーな?」「あは、あはは……昴? ドSスイッチ発動?」「どーだろ? どう思う? なまえちゃん」「あは、はははぁ……おしおきタイム……かなーって思う」「うん、なまえちゃん、読みは甘いけど勘は良いなー」「ドSモード発動してるぅ! うわーん、騙された。こっちも危険地帯だー。うぴゃー危険、危険!」「バタバタしても、ムーダだ。今度はお前の番! さぁーて、なまえちゃん。どんなおしおきが良い? お任せコースか?」 彼女が『いや、遠慮します』『お任せしなーい』と騒ぐ。全部シカトして素知らぬ顔で続ける。「そうだなー。先ずはー」と言って彼女の頬を挟みぷにゅーと押した。
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