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三月のひな祭りに向けて、あるプランを実行すべく行動を開始した。 先ず二月末にある彼女の休日に、一緒に休めるよう藤守に勤務を代わってもらった。「なんや? 二人でどっか行くん?」「んー……藤守お前、口固いよな?」「なんや? 内緒事なん? 何、何? 秘密にするさかい教えて」「なまえに言うなよ? サプライズだからな?」 頷く藤守に『実はな──』とプランを打ち明けた。「はぁー。ええねぇ、チビの希望を叶える為になぁ。愛やね、愛。チビも喜ぶやろうなー。休日交替の他に、なんかあったら言うて。喜んで協力するわ」「おぅ、何かあったらまた頼む。ありがとうな」「あ、そうや。それ後で見せてくれへん?」「ああ。分かった」「あれ? ダメって言わへんの?」「ま、その位は、な」「さようか、ほんなら楽しみにしとるわ。あんじょうやりや」 ● ○ ● ○ 二月下旬の休日、寝坊助な彼女を起こすがなかなか起きそうにない。まあ……いつものようにオレのせいだから仕方ない。服を選び『むにゃむにゃ』言ってる彼女を、脱がし着せる。[彼女のお着替え]をしてやるのは数回目。既にコツも掴み、慣れたもんだ。こういう時軽くおチビな彼女は、比較的楽に着替えさせられる。 抱えて洗面所に連れて行き、冷たい水で絞ったハンドタオルで顔を拭く。彼女はその冷たさに『うわっ』と驚きながら、目を覚ます。 毎度それがおかしくて、おかしくて。クック……と笑うオレを寝起きの彼女は、きょとんとしながら見てる。(朝から可愛いな。今日もいい一日に、なりそうだ) ● ○ ● ○「もー、昴さーあの起こし方、楽しんでやってるでしょうー?」「ん? そんな事ねーよ? ふっ、ふふ……」「バレバレだって。いつも洗面所で腹抱えて笑ってるしねぇ……って今も笑ってんじゃん!」 ツッコミを入れる彼女に運転しながら、またクスクスと笑う。「ところで、朝早くからどこ行くの?」「んー、良いとこ。お腹は? 空いた? 軽く食べるか?」「うん、食べるぅ」 近くにあったコンビニの駐車場に車を止め、スマホでどこか旨い店が無いか検索する。目的地へ向かう途中に、口コミ評価の良いカフェを見つけた。とりあえず電話してみる。今はオープン直後で空いているが、時間が経つといつも混むらしい。これから行くのでと席をおさえてもらった。「なまえ、良さげな店見つけたぞ。行ってみよう」「うんうん、行くぅ! 朝ごはん~♪」 にこにこする彼女にクスッと笑い、店に向かった。
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