大雪のその後で……。
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定主人公は男装女子なので男でも女でも通用する名前がおすすめ。
例えば、
ユキ、ジュン、アキラ、カオル、ユウキ、ヒカル、チヒロ、ケイ、ナギサ、ハルキ、ミチル、シノブ、ハルヒ、レイ、レン、リン、ミライ、ヒナタ、ユウリ、マコト、マスミ、ミソラ、ハヅキ、カヅキ、ヒロ、ユウ、シュウ、ハル、ナツキとか?
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「うーん、じゃあ秋とかにするか? お前、秋も好きだろ?」
「今から予約、間に合うのかなー」
「ちょっと忙しくて取っ掛かりが、遅れたよなー。ま、気に入った所の予約がどうしても取れなかったらさ、婚姻届けだけ先に出して[式は後から、来年に]ってのもありだろ。あ、婚姻届けは今年中に出すぞ。オレは早くお前を嫁さんにしたい」
「ん、ずいぶん今年にこだわるねぇ」
「早くオレのもんにしねーと、盗られそうだからな」
「いやー、そんなの、ないない。考え過ぎ。奪ってまで欲しがる人なんて、いないって。ハハハ……」
「……はぁあ。ハハハじゃねーよ。この無自覚女。室長言われたばっかじゃねーか、三食昼寝つきで嫁にしてやるって」
「アレはぁ、僕達にはっぱ掛けるために言っただけじゃん。だっていつも『ガキは趣味じゃないわー』って言ってるじゃん」
(ダメだ。彼女、分かってねー。オレの感じゃアレはそれだけじゃねー気がする。でも、意識させて妙な展開も困る。ここは、分からねーままにしといた方が良い)
「秋かー。お休み取れるかなー。っていうかぁ、異動とかの事もどうするぅ?」
(それに、要注意なのは、室長だけじゃねー。小野瀬さんとか、ひょっとしたら横分けコンビもか? あの無愛想なヤツ等が、なまえと一緒だと楽しそうにしやがるもんな)
「昴? 聞いてる?」
(谷田部だって諦めてねーかも知れねーし、源のヤツも妙ーに気に入ってるしな。アイツが、もしも室長みたいにオカマはフリだけで実は[女、OK]とかだとヤベーよな。ああー! 考えるとぞろぞろ出て来やがるー! 彼女無自覚だし、恋愛にはからっきし疎いし、昔からなんか流され易い所あったみたいだし……心配だ)
「んん? 昴? また百面相中? おーい、戻って来てーぇ」
「なー、お前の誕生日に籍入れちゃう?」
「え? 僕の誕生日? すぐじゃん。また急だなー。でも、その前に異動とかどうする? やっぱり先に、室長に相談しないと」
「…………」
なんだかおもしろくない。今、彼女の口から他の男の話を聞きたくない。オレは、カウンターに行き腰掛けた彼女に抱きつく。
「えっ? 昴? どうしたの?」
声から彼女が戸惑っているのが分かる。戸惑いつつも、オレを抱き止め包んでくれてる。
「……もしかしてさ」
「うん」
「本当は籍、入れたくないんじゃねーの?」
「えっ? なんで?」
「お前、いつも籍入れようって言うと渋るだろ……」
「そうじゃないよ。ただ先に、解決しとかないといけない事があるからさー」
「それだけ?」
「ん、それだけ」
彼女が頭を優しく撫でる。見上げると優しい瞳でオレを見てる。