あなたにチョコレート。
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定主人公は男装女子なので男でも女でも通用する名前がおすすめ。
例えば、
ユキ、ジュン、アキラ、カオル、ユウキ、ヒカル、チヒロ、ケイ、ナギサ、ハルキ、ミチル、シノブ、ハルヒ、レイ、レン、リン、ミライ、ヒナタ、ユウリ、マコト、マスミ、ミソラ、ハヅキ、カヅキ、ヒロ、ユウ、シュウ、ハル、ナツキとか?
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コンフィチュールをスプーンにすくって指先につけ、にこにこしてる彼女の唇に塗る。
『え?』っと小さく溢した彼女の唇に口づけて舌でなぞる。
「……んふっ」
彼女から鼻にかかった甘い吐息が漏れる。構わず、柔らかく甘い唇を味わうように舐め、吸う。
「……なまえのコンフィチュール、旨いな。お前、甘い香りするよ。さっきのバニラの香りだな」
首筋に唇を這わすと、彼女がプルッと震える。気持ち良いらしい。
「あ……ちょっ……待って……た、食べるって、パンケーキじゃなくて、僕?」
「ん、お前」
「……ねぇ、じゃあ、もーちょっと待って?」
「やだ」
「だ、だってまだ食べたいのに……」
「もー待たない。又作ってやるから。今はオレを食べなさい」
「え? オレを食べなさいって……」
「クックク……お前、真っ赤か。アメリカンチェリーみてーだ。旨そう。もう、黙って食わせろ」
「……ん、……ハァ……もー……強引……」
「ん? そういうオレが好きだろ? 素直に言ってごらん」
「……クスッ、自信満々……そうだよ。そういう昴も大好きなの」
見つめ合い、引き合うように唇を重ねる。
何度もとろけるようなキスをして気持ちが高まり、衣服も乱れ……彼女の瞳が色っぽく潤み、甘くセクシーな声が漏れ始め、求め合い二人で甘い時間を過ごす──。
……はずが、インターフォンが来客を告げる。
ガクッと来るよな野暮な客の出現など無視してしまおうと、シカトを決め込む。
(大体、盛り上がってこれからなのに、止められるワケがねー)と、そのまま彼女を可愛がり続ける。
が、執拗になり止まぬ催促。
「……ダメみたいね」
「……チッ」
「何となく誰か想像がつくよね」
「ああ」
「……はぁ」
彼女がまだ色っぽい顔のまま、せつなげにため息をつく。
(……だよな、こんな肩透かし食らったみてーにおあずけじゃ、ため息も出る)
「良いよ。シカトしちまおう」
「……だって、展開が想像つくよ。多分、お酒入ってるよね。で、騒ぐでしょ。それでご近所迷惑になる……パターンじゃない?」
「……オレもそう思う」
「諦めるしかないねぇ」
「……はぁ。あーあぁもう! 何だってんだ! こんな日に来るか? 明らかに妨害だろ! くそー! 追い返してやる!」
インターフォンに出ると思った通り、ヤツ等がけたたましく騒ぐ。
「何しに来たんだよ! 帰れ!」
「そんな事言わないで開けて下さいよー。みんなもいますよ」
『こんばんはー』と騒ぐ。
「騒ぐな。近所迷惑になんだろ! とにかく帰れ! 邪魔すんな」
『独り占めなんてズルーい!』『独占反対ー!』『ムダな抵抗は止めて速やかに──』などとエントランスで大騒ぎし始める。
「す、昴……マズいよ。ご近所迷惑。通報されるかも」
「あーもう! 警察官が通報されたらマズいだろー! アイツ等、ぜってーわざとだ! くそー」
渋々、ヤツ等を招き入れる。
「あ? 何で横分けコンビまでいるんだよ。つーか、何で揃ってんだ! お前等、大人しく帰れよ!」
「こんばんはー」
「チビ助ー! お父さんが来たわよー。昴、邪ー魔。通れないわよ」
珍しく、室長が酔ってご機嫌だ。オレを押し退けズカズカ上がり込む。
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