あなたにチョコレート。
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大量のラムボールを配り終え、ようやく帰宅。
タイを弛めていると、彼女が『プレゼント』とBoxを差し出す。受け取り『開けて良いか?』聞くと頷く彼女。
バラをあしらったアクリル製のタンブラーが入っていた。柔らかい感じの可愛いタンブラー。
一目見て『オレの好きそうな柄だ』と思ったらしい。
『気に入ったか?』と、少し心配そうに彼女が聞いて来る。
「おしゃれだし、可愛い。とても気に入ったよ」
オレが笑うと、彼女も嬉しそうに微笑んだ。
その後、ラムボール配りで、ほんの少し疲れた身体を風呂に入り癒す事にして、彼女とバスルームへ行く。
「ねぇ、今日フレンチバニラの香りで良い? バレンタインだから甘い香り……失敗したら悲惨かも知れないけどね」
「ま、試してみよ」
小袋の入浴剤を入れてみる。甘い香りが広がりお湯がトロトロとする。
「甘い香り……すげーな」
「本当に、甘い香りする。でも、ちょっとツルツル滑るねぇ」
「危ねーからオレに引っ付け。ほら」
「……はぅ」
「ん? 何だ、赤い顔してもうのぼせたか? お湯、熱い?」
「だってぇ、こんなにくっついたらクラクラしちゃう」
「ハッハハ……そういう事か。夜、もっとすごい事もしてるじゃねーか」
「……それでもクラクラするの! 昴はしないの?」
「ん?」
「あ、しないんだ? むぅー。それって大問題じゃん! もう、僕じゃときめかないって事? 見飽きたとか?」
「あ?」
「……がびーん。ショックー」
「何、勝手に暴走しちゃってんの? そんなワケねーし。大体、あんなに可愛がってんのに分かんねーの? 再教育が必要か?」
「んー、じゃあときめく?」
「当たり前だろ」
「ふふ……良かった」
「もー、お前さ。そんなに可愛い顔で煽ると、又飯、おあずけだよ。良いの?」
「良くない。ご飯は食べたいです。お腹ぺこりんで倒れます」
「それは、困る。お腹ぺこりんか、今夜はメキシコ料理だぞ」
「メキシコ料理……どんなかな? ……情熱の味?」
「情熱ってスパイシーかって事か? フフ、お前はの発想はおもしれーな。ま、食べてからのお楽しみだ」
こうして彼女と風呂に入るのは、一日頑張ったご褒美の、幸せな癒しの時間だ。のんびりと湯につかり身体が解れ、彼女の笑顔や何気ない会話にホッと心が解れてく。
リラックスして、元気が出た所で風呂から上がり、お腹ぺこりんの彼女の為に手早く夕飯を作る。
「どうだ? 初めてのチョコレート料理の味は?」
「え? これ、チョコレートなの?」
「ああ、これはチョコレートを使う【モーレ】ってソースなんだよ。【モーレ】で肉や魚を煮る、メキシコの伝統料理だな」
「チョコだと思わなかった。昴って、色んな料理に詳しいし作れるし、すごーい!」
黒いくりくりした可愛い瞳をワクワク、キラキラさせる彼女。
「初めて食べたけど、美味しいよ。昴、ありがとう!」
喜び、パクパク旨そうに食べる彼女に作った甲斐があったなと嬉しくなる。
デザートは、沢山のフルーツと生クリームの乗ったパンケーキに、彼女の作ったフランボワーズ&ショコラのコンフィチュールを添えて出す。
『美味しそう!』と又目を輝かす彼女に『食わせてやる』とパンケーキを口に運ぶ。
目を細め、とろけそうな顔で『美味しーい!』と頬を押さえる仕草が、子供みたいで可愛い。
彼女は、顔の作りも可愛いけど、表情や仕草がより彼女を可愛く見せているとこういう時、思う。
「なまえ、美味しくて幸せ?」
「うんっ! 幸せ。昴も食べたら?」
「オレも食べて良いの?」
「ん、良いよ。美味しいよぉ」
「うん、旨そうだな」