ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
● ○ ● ○それから、数日。あのディスクの効果は絶大で穂積にも昴くんにも普段の気力や目力が戻り病院には通っているものの心配になるような様子はなく、どこかどっしりと腹を据えて待つ構えが出来た印象を受けた。小野瀬:穂積、例の上がったよ。サービスで持って来てやった。お礼に珈琲をもらいたいな。昴くん、美味しいの淹れてくれない?昴:…ふぅ。仕方ないですね。穂積:おい、うちは喫茶店じゃねえぞ。小野瀬:固い事言うなよ。急ぎであげたんだぞ?そんなやり取りをしてる時、病院から捜査室に彼女が目覚めたと言う連絡が入った。明智:ボス、代表して昴と先に行って来て下さい。俺達は定時になったら行きますから。藤守:そうですよ。先ずは旦那さんとお父さんで会って来て下さい。小笠原:…娘婿はもう飛び出して行ったよ。お父さんも早く行かないと。如月:チビが待ってますよ。お父さんも、早く追いかけて下さいよー。小野瀬:あとでお母さん達も行くけど娘の事頼んだよ。穂積:…アンタ達。一同:さあ、さあ、早く行った、行った。穂積:ああ、後頼んだぞ。先に飛び出して行った昴くんを追うようにものすごい勢いで穂積も飛び出して行った。 ● ○ ● ○─病院─昴と穂積がなまえの病室に掛け込もうとして看護師に止められ注意される。急いでるのにとやきもきしながら話を聞くと看護師:お二人とも、真山さんの面会は注意して欲しい事があります。昴・穂積:注意、ですか?看護師:はい、意識は戻りましたが記憶が非常に混乱しています。質問等は今は控えた方が…これ以上の混乱は悪影響が出て来るかも知れないと医師から申し送りされています。気を付けて下さい。昴・穂積:はい。看護師:なるべく普段通りに穏やかに静かに、です。昴・穂積:はい、了解です。思わず、まるで上官にでも返すように声をハモらせビシッと返事をしてしまった。看護師:クスッ…ではどうぞ。病室に入ると彼女はベッドに身を起こし窓の外を眺めていた。とても静かなその光景は一瞬見入ってしまいそうに綺麗だった。けれど、あまりに儚げで今にも夢のように消えてしまいそうな錯覚を起こさせて、オレ達をほんの少し不安にさせた。そっと近寄り 穂積:何、見てるの?と室長が静かに声を掛けると、オレ達を黒い瞳でじっと見つめてから、又視線を窓に移し なまえ:……ただ、なんとなく行き交う人を見てたの…。昴:その格好じゃ寒くないか?肩に触れると少しひんやりとして、暫くの間そうしていた事が伺える。頬にそっと触れ昴:…冷たくなってる。穂積:少し横になったら?頷き横になるとうとうとし始める彼女。なまえ:…眠っても、良い?昴・穂積:ああ、昴:良いよ。傍にいるから。穂積:…俺達はここでお前を、待ってるよ。そういうと彼女はその口元に微かに微笑みを浮かべ静かに目を閉じた。彼女が眠る間に看護師に呼ばれ医師から話を聞いた。医師:患者さん、ご本人の話によると断片的な記憶が幾つもあってどれもがぼんやりとした感じなのだそうです。今は目覚めたばかりですし、現段階では下手に刺激せずゆっくり様子をみるのが一番かと思われます。.
このサイトの読者登録を行います。 読者登録すると、このユーザーの更新履歴に新しい投稿があったとき、登録したアドレスにメールで通知が送られます。