ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
捜査室は火が消えたような静けさと重たい空気でオレもみんなも彼女の席を眺めてはやきもきとし、祈るような心境で落ち着かない日々を過ごした。残業がないようなら定時で上がり真っ直ぐ病院に来て、朝まで病院に張り付きそのまま仕事に向かうそんな日々を送った。正直、彼女から離れていたくない。本当は仕事すら行かず、ずっとついていたい。でも、そんな事をしたら多分彼女は嫌がる。「昴!ちゃんと仕事に行きなさいっ!」っておっかねー顔して怒るに決まってる。だから辛うじて仕事に行き、何も考えないようにして時間までがむしゃらに働く。室長も夜、仕事が終わるとやって来て黙って二人で彼女が目覚めるのを待った。捜査室の奴らやラボのみんなも、ちょこちょこ彼女に会いに来た。「現状は…いつどうなるか分からない状況です。最悪の場合、このまま目覚めずに植物状態になる可能性も否定出来ない。ある程度覚悟して置いた方が良いかも知れません」と医者に言われ、海司や他の連中にも連絡を取った。海司達も熱を出し寝付いてるのは知っていたものの、容態の急変にショックを受けたようだった。桂木班や公安の3人、真壁、矢田部やオヤジさんにオク、国枝達、秋月家の連中、結菜と総理、くるみに翼さん、阿久津先生、トメや父さん、源次郎や丞一郎…元綱姉弟、朔夜まで帰国して会いに来た。どこから話が行ったのか、ロベルト王子まで手紙をくれた。『昴たん大丈夫かい?本当は会いに行きたいけど訪ねると返って迷惑になるとアルが言うので我慢して、手紙にしたよ。他の王子達も執事連中もみーんな心配してるけど、可愛い顔に似合わず、あのタフななまえちゃんなら元気になると信じている。なまえちゃんが目覚めたら連絡してよね。きっとだよ。待ってるからね。』と書いてあった。いつもの連中からオレの知らない人達まで、本当に色んな人が来ては目覚めぬ彼女を見舞った。(昴:なまえ、お前、人気者だな。沢山お見舞いが来てびっくりだ…。なあ、オレもうちの連中もみんなも待っているぞ。…早く帰って来い。いつもみたいに笑ってくれるの待ってんだよ…?なまえ…。)心の中で何度も何度も彼女に話し掛ける。それこそ、寝る間も惜しんで…。そうする事で胸の中の不安を拭うように。桂木:昴、ひどい有り様だぞ。一旦帰って休んだらどうだ?お前らしくもない。髭も剃って来い。彼女が目覚めたら驚いてしまうぞ。昴:………。穂積:…じゃあ、今夜は俺がみる。お前は帰れ。小野瀬:穂積、気持ちは分かるけどお前も昴くんと大差ないよ。そうだ、昴くんの家で休ませてもらおう。一緒にいれば連絡もつき易い。な?桂木:昴、穂積、お前達の変わりに今夜は俺がついてるよ。何か変化があればすぐに連絡するから。二人共、今夜だけでも休め。石神:一柳、しっかりなさい。なまえさんは一柳が頼りだろう?そんな事でいざという時支えられるのか?…送って行こう。昴:離せっ!オレはここに、なまえの傍にいたいんだよ!後藤:…ならシャワーを浴びて着替えたら又来れば良い。行くぞ。石神と後藤がまるで連行でもするように無理矢理引き摺る。小野瀬:さあ、穂積、お前もだよ。お前、あの子が尊敬する大好きな『お父さん』だろう?…今の姿を見せたら、あの子はきっと心配するよ?藤守:さ、行きましょう。明智:桂木さん、よろしくお願いします。桂木:ああ、任せてくれ。…昴と穂積を頼むな。明智:はい。.
このサイトの読者登録を行います。 読者登録すると、このユーザーの更新履歴に新しい投稿があったとき、登録したアドレスにメールで通知が送られます。