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二人して青ざめたまま、病室へ戻ると何やら騒がしかった。藤守:あかんって。おとなしーしとき、な?ケガしてんのやで?痛いやろ?なまえ:うー…やだー。離してよ。おじちゃん達誰なの?僕、もう帰るーぅ!明智:…お、おじちゃんって?ふ、ふざけてるのか??小笠原:……。如月:チビー、暴れたら頭痛くなるぞー?大人しくしろよ。なまえ:だからー!もう帰らなきゃ怒られるんだよ!離してよー!やだー!藤守:何、言うてるんや、帰られへんよ?なまえ:え?帰れない…?ああー!も、もしかして…おじちゃん達ひ、ひとさらい?ここ病院みたいだし…ぼ、僕の…な、内臓売るの?そ、そうでしょ?やだーっ!やだ!やだ!離せー!ベッドから裸足で飛び降り部屋の隅に逃げる。明智達:えぇー?藤守:なんやて?!如月:内臓、売るーぅ!?小笠原:……。そんなの誰から聞いたの? なまえ:…母さんが言ってた。お金が無くなったら僕の内臓、売るって。お金いっぱい出して子供の内臓買う人がいるからって。それでどっか連れてかれて内臓取ったら…う、海に、棄てるんだって。明智:なっ!母さん?母親がそんな事を?!小笠原:……それもおかしいけど、子供ってどういう事?なまえ:やだ!やだよぉ…うっうう…お願い…内臓とらないで!やだ…やだよーっ!片隅で縮こまりながら怯え、錯乱して泣きわめく姿に皆、絶句する。オレはびくびくする彼女にそっと近寄り目線を合わせて優しく話し掛けた。昴:大丈夫だよ。内臓を売ったりしないし怖い事しないから。なまえ:……本当?昴:ああ、オレ達はお巡りさんなんだよ。悪いやつからみんなを守るのがお仕事だから。そんな事しない。悪いやつがいたらお前を守ってやるから安心しろ。なまえ:お巡り、さん?…公園のおじいちゃんの仲間?じゃあ、公園のおじいちゃん…えーと…いちやなぎさん、知ってる?昴:ああ、知ってるよ。お前ね、ケガしちゃったから病院に来たんだよ。だから大人しくしないとな?なまえ:…ああ、なんだ。おじちゃんの知り合いか…。(ホッとして)だけどさ…僕もう帰んないと怒られる。あ、ああー!でも……昴:どうした?なまえ:僕、お金がないよ。病院なんて…母さんに叱られる。泣きそうな顔になる。昴:あのな、後で詳しく教えるけどお前を叱る人はもういないよ。なまえ:………。じっとオレを見た後何かを考えなまえ:ふぅーん、母さん、もういないの?父さんも?…ふぅーん。じゃあ……もう…僕、殴られないの?昴:……うん。そうだ。お前を殴る人はいない。なまえ:…ふぅーん、そう…。昴:とりあえず、安静にしような?
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