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「ん? どうした? あ、お前ー。オレの見てねー隙に。いっぱい飲だろ?」「んー。ちゅこちらけぇれしゅよぉ。ひちゅちょーぉがぁ、旨いにぽんちゅをぉ持って来たぁとぉ言うのれぇ、二人れ一足しゃきにぃやってまちたぁー。えへへ……」「あーあ、少しじゃねーだろ。それー。呂律が回ってねーの気が付いてるか? 白状しろ。お前、相当飲んだろ? 日本酒か。ワインとちゃんぽんで、明日二日酔いになりそうだな」「しょんなにぃ酔ってましぇんよぉ。だいどーぶれしゅ。えへへ」「だいどーぶじゃありません。もー本当に、目を離すとお前は。しょーがねーなー。海老食べられるか?」「ん、食べられりゅよぉ。でしゃぁ、みんにゃのありまふか?」「海老か?」「んー」「さすがに全員分はねーなー。みんなには、なんか別なもん出すから。お前は気にしないで食べな。好きだろ」「ん、しゅきぃれしゅぅ。おいちーもん。れもぉー、にゃいんれしゅかぁ。んー」 皿の海老をじーっと見て何やら考え込んでいる。何か思い付きポンッ!と握った手でもう一方の手の平を打った。「あ、しょーら。あにょぉ、しゅみましぇんがぁ、これチョキチョキちてくらはいっ!」「ん、チョキチョキ……小さく切れって?」『ん、ん』とブンブンと首を思い切り立てに振る。酔って加減が分からないのか、弾みでよろける程ブンブンやる。転けそうになるのを掴まえる。「危ねー! もーヘッドバンキングじゃねーんだからな。加減しろ、加減……つっても、分かんねーな。そんなに酔っ払ってちゃ」 言いながら顔を見ると楽しそうに、にこにこしてた。その顔を見たら怒れなくなり仕方なく頭を撫でた。彼女は、ますます嬉し気に笑った。あんまりにこにこしてるので、オレまでつられて笑ってしまった。(かなわねーな。ったく、可愛い過ぎ……これじゃ怒れるワケがねー。ま、楽しいなら良いか)「チョキチョキしてみんなで食べるってか……あー、分かった、分かったから。あんまブンブンすんな。また転ぶぞ。ま、お前の考えそうな事だけど、スゴく小さくなっちゃうぞ? 良いのか?」 聞いてみると、呂律の回らない口で一生懸命オレに説明する。それによると、こんなに美味しいのにみんな、食べられないのは可哀想だと言う。こんな風に言い出したら、彼女は一人で食べるなんてきっとしない。 どうしたもんかと思ってると藤守がひょいっと顔を覗かせた。「昴、お客さんやで。この前の、昴のお友達の、くまさんや。開けてええか?」「あ? 丞一郎か?」「そうそう、その人や。チビ、お水貰えたんか? ははは。その顔は忘れとったな? 昴、なんや飲ましたって」 どうやら彼女は水を飲みに来たらしい。藤守に言われ思い出したようだ。
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