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──Lady Luck is smiling on me!──(今日、十八日か……後で年賀状の番号、チェックしなきゃな) 夜、飯も風呂も済ました所で、リビングにファイリングした今年の年賀状を出した所で、彼女が珈琲を淹れて持って来てくれた。「ん? 年賀状の当たり見るの? 手伝うよ」「ありがとう。でもサイトで番号入れたら分かるから大丈夫だ」「番号入力するだけ?」「ああ、そういうサイトがあるんだよ。パソコンかスマホでな、番号入れるだけなんだ」「はあー楽チンだなあ。でもさ、枚数多いじゃんか。なら僕もノーパソで、やるよ」 二人で番号をチェックする。「しかし、今は年賀状出す人減ってるんだよね? なのに、毎年この量って凄いよねぇ」「まあな。オレも社交儀礼上のつーうか、ま、色々付き合いもあって、かなりな量、出してるしな。父さんはもっとだ」「もっとか? すごいな。でも、そりゃそうか。警視総監だもんなー。それも大変そうだな。お義父さん、忙しいし。そういう諸々の雑務、誰かサポートしてくれてるのかな……一人じゃ大変だよ。僕、手伝いに行って来ようかな」「ふふ、言うと思った。大丈夫、プライベートでも半分仕事が絡みの事は秘書がサポートしてるし、プライベートな事はトメがやってるよ」「そうか。あの、お義父さんの秘書さんと、トメさんなら、ベテランだもんな。粗忽者の僕が手伝うより、安心かな……」「ん? お前は、仕事は早いし能力は高いと思うぞ。そーじゃなくてな。お前は父さんじゃなくてオレのサポートをしろ。お前は、オレ専属だ。分かった?」「……昴ぅ。今、ちょっとお義父さんにヤキモチ妬いた? ふふ。もー、可愛いんだから。君のサポートは当然だよ。僕は君の妻で、相棒兼、専属SPだもんね。愛する夫は全力でサポートするし、守るよ。君が幸せでいられるようにね。その為にも、僕はお義父さんやトメさんや楓さん……君の大切な人達も守りたいんだ。君の幸せは、僕の幸せだもん」 真面目な顔で、そう言ってから照れたように『へへ』っと笑う彼女。 彼女を引き寄せて抱きしめる。「ありがとう。だけど無理はするなよ? 忘れないでくれ。オレの幸せには、お前が必要不可欠だって事」「ん」「よろしい。良い子だから後でご褒美をやる。楽しみにしとけ」「ご褒美? はーい楽しみにしてまーす」 二人で笑い合って、また作業を再開した。「終わったけどぉ、こんなにあって切手シートだけかぁ。世の中、甘くないんだねぇ」 がっかりする彼女に笑うと、席を立ち自分の部屋に大事な一枚を取りに行った。彼女がくれた年賀状。「まだ、取って置きが一枚、残ってる。えーと……あっ! 当たった!」「えーうっそー」「本当! ふるさと小包! やっぱりお前は、オレの幸運の女神だな」「え、女神ぃ? そんな、オーバーな。あはは」「笑うとこじゃねーって。こんなにあって、お前のだけ当たってたんだぞ? ……お前、笑い過ぎだっつーの。こら」 けらけら笑う彼女を掴まえて、暫しじゃれ合う。
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