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「去年も出来なかったし、きっとやりてーんだろーなって思って。衣装は去年から時間見つけて縫ってあったから、なんとか出来そうだったし、早いけど、前倒しでも構わねーだろ? それにさ、可愛い奥さんの喜ぶ顔は、オレも見たいんだよ」 彼女がぎゅーっと引っ付いて『ありがとう』と頬にちゅっとキスをくれる。「赤ずきんちゃん、あんまり密着すると乾杯しないで、もう食うよ? オレ、オオカミだからな」「え? 乾杯したい……それに、お料理も食べたいよ。美味しそうだもん」 慌てて席に着く彼女にクスッと笑う。「ん、メイン料理は後のお楽しみだな」「もー、またー」 赤くなる彼女と、乾杯をして料理と酒を楽しんだ。「そうだ。お決まりのセリフがまだだったな」「えへへ。だね。では、Trick or Treat お菓子くれなきゃ、いたずらするぞー」 子供みたいに、楽しそうな彼女に『Happy Halloween!』とデザートを出してやる。生クリームたっぷりのデザートを前に、目を輝かせる彼女。『食べな』と勧める。「美味しーい! 頬っぺたが落ちそう! 幸せー!」「ふふ。ついてる」 口元についた生クリームを指でとって舐めた。「ん、我ながら良い味だ。さすが、オレ」 ニヤリと言うと、彼女がうん、うん、と頷き『ダーリン、最高ーっ!』と言った。最後まで幸せそうな顔でキレイに食べ切った彼女に言う。「さて、オレの番。奥さん、Trick or Kiss……」 一瞬ぽかーんとして、彼女が聞き返す。「え? Trick or Kissぅ? Trick or Treatじゃないの?」「ああ、Trick or Kiss……まあ、その後でいたずらもするつもりだけど? なまえ、お菓子持ってねーもんな。し放題だな」「え? あ、ぅ。何も持ってない……。えー急にズルいよぉ」「良いの。赤ずきんちゃんはオオカミに食われる運命なんだよ」「え? ……んふっ」「……それに。赤ずきんちゃんも、実は好きだろ? 甘いKissと、オオカミさんが……」 唇を離し囁くと、彼女の唇が『……好き』と動く。「フッ、だと思った」 そう言って赤ずきんちゃんを押し倒し、彼女の柔らかな肌に口づけた。「オレも可愛い赤ずきんちゃんの事が、甘くて、美味しくて大好きなんだ……」 彼女の甘い声を聞きながら、甘くてとろけるひとときを堪能した──。──Trick or ……Kiss?──End.
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