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──Trick or ……Kiss?──「はぁー。旅行も最高だったけどさ、でもやっぱり我が家は落ち着くねぇ」 彼女がお茶を飲みながら、言った言葉に頷く。「だな」「ふふ。住み始めは、昴ん家の居候だったのになー」「んー? お前はもう正式にオレの家族だから、ここはお前ん家ですよ。奥さん」 そう言うと照れたように笑う彼女。「何? まだ[奥さん]って呼ばれるの照れくさいのか? あっははは。可愛いな、なまえは」 頬にちゅっとキスをして何気なく聞く。「なぁ、みんなにはまだだが、父さんや親戚にはお土産も渡したろ? 休み中、取り急ぎの予定は無いよな?」「ん、とりあえず無いねぇ。フランスで僕をエスコートして楽しませてくれて、昴も疲れたでしょ? ゆっくり骨休めしてね。ダーリン」「ん、ありがとう。そうだ。なまえ、疲れてなかったら、ちょっとお使い頼まれてくれねー?」 彼女に買い物を頼み送り出してから大急ぎで支度に掛かる。昨日彼女が寝てからこっそり下準備済みなので、後は仕上げをするだけだ。サプライズに、彼女がどんな顔をするのか楽しみだ。 準備も整った頃、彼女が帰って来た。玄関で出迎えて目を閉じさせた。そのまま手を引いて寝室に連れて行き、着替えとメイクをしてやった。変身した彼女の手を、引いてリビングに連れて来た。「さぁ、もう目開けて良いぞ」「わぁ! え? これ、どうしたの? えースゴい!」「ちょっと早いけどハロウィンパーティーだ」 そう言ってオオカミの帽子をかぶった。「昴、オオカミだー。その帽子、可愛いー!」「うん、なまえが赤ずきんちゃんだからな」「あ! そうだ! 鏡、鏡」 全身映る姿見を見て『わぁー!』と声をあげて満面の笑みを溢した。「スゴい可愛い! このケープ、去年昴が作ってくれたやつだよね。この服は?」「それもオレの手作り。なまえのイメージでずきんに合わせて作ったんだ。気に入った?」 彼女がはしゃいで飛び付いて来る。受け止めて顔を見ると、にこにこしてた。「すっごく気に入ったよー! ありがとう! 嬉しい!」 本当に嬉しそうな彼女に、ハロウィンの支度をしてやって良かったと思う。「ふふ……。赤ずきんちゃん。サプライズ成功だな」「うん! びっくりした。本当に超嬉しいよ! 今年もハロウィン出来ないと思ってた」「パリでお前言ってたろ? 『まだ早いせいもあるかもだけど、こっちはハロウィンが盛んじゃないんだねぇ』って」「うん、言った。あっちってアメリカ程じゃないって、ホテルの人言ってたよね」
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