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(そんな時に誕生日プレゼントの心配って、らしいっちゃらしいけど……ったく、こいつは。やせ我慢しやがる。心配だが、正式な任務依頼なら代わってやるワケにも行かねーし、オレが今出来んのは……)「焦る事ねーだろ。今日用意すれば間に合うんだから。大丈夫、オレも考えるから。帰りにでも買いに行くか、な?」 他の気掛かりを減らしてやる事と見守る事位だ。「うん、お願いします」「ああ、じゃあ落ち着いて食べな」『ん』と頷き食べ始め、オレを見て『ふふ…』っと笑う。「ん? 何だ?」「ダーリンって、やっぱり頼もしい……」 はにかみながらも、目にハートでも浮かべてそうな顔で、うっとりと呟かれ照れる。(これは、ご期待通りに何か良いアドバイスしねーとな……) そう思いながら、朝食を済まし仕事へ向かった。 ● ○ ● ○『はぁ……』彼女がため息をつく。「なんか[コレ!]っていうもんがないなぁ」 今は、デパートを一通り見て回り、休憩がてら食事をしてる最中。「なぁ、いっそ物じゃなくてさホテルの宿泊券とかは?」「ん? そうか……物じゃなくて想い出? それ、いいね!」 やっと彼女が笑う。それを見ながら、リーフレットを出す。「ここなんかどうだ?」 リーフレットを眺めながら彼女の目が輝く。「わぁ! 素敵なホテル。お洒落だなあ。こんな夜景が見られるの? 食事も美味しそう。姉ちゃんが喜びそうだな……でもさ、こんな良いとこ今からとれるぅ? 人気ありそーだよ?」 「んー? じゃーん……これ、なーんだ?」「あ! うそ……宿泊券?」「そっ」「すっごい! 魔法みたい! いつ用意したの?」「んー? お前が清水係長の所に打ち合わせに行ってる時に」「あーぁ、なるほど」「もし、これじゃダメなら……オレ達で行けば良いしな」「ダメじゃないよ。姉ちゃんも喜ぶよ、きっと。ふふ……もー昴ってサイコー!」 そう言ってオレに笑顔を向け、何かに気付き『あっ』と小さく声をあげた。「ん? どうした?」「兄ちゃん達の予定、大丈夫かな?」「ああ……それな、もう確認済み」「え?」「ついでに、海司が翌日休みなのも確認済み」 彼女は、あんぐりと口をあけた後『プッ』と吹き出し、笑い出した。「もー本当、すごい! すご過ぎ! ……昴、ありがとう」「どーいたしまして。姫のお願いを叶えるのはオレの大事な役目だからな、この位はとーぜんだ」「んーそんな嬉しい事言うとぉ……」「言うと?」「調子に乗ってもっとお願いしちゃうぞぉー」「あ? 良いよ。もっとお願いしてみろ。オレがきっと叶えてやるよ」
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