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それによると、翼さんが新人の頃に爆破予告事件があり、相棒の明智さんと現場に急行。明智さんから離れ一人になった所を、後ろから犯人に襲撃を受けた。意識を失い、次に目覚めた時には拘束され鍵の掛かった一室に、時限爆弾と共に閉じ込められていた。……と、いう危ねー事があったらしい。「そりゃーヤバかったな……。で、どうしたんだ? 翼さんが縄抜け出来たのか?」「結局ね、明智さんが探し当てて時間ギリギリで、ドアの小窓を割って薄暗い中、残り一発の銃で導火線狙って──」 彼女が“バァン!”と銃を撃つ身振りをする。「……失敗したらお陀仏じゃねーか」「そう、九死に一生だよ。実際さ翼ちゃん、その時死を覚悟したらしいよ。明智さんは元SATのエースだけど、そん時は色々あって撃てなくなってたんだって。だけど、助けたい一心で撃ったのがみごと命中」「怖えー。……もし、お前がって考えるとゾッとするよ」「ん、でさ拘束が外れたらまた違うかもじゃん? 漫画とかでは、うまく抜けてるけど実際出来るもんなのかなー?」「やっぱりやってみてーんだ? ロープで縛ったら痕になんねーか?」「んーリアルにやってみないと、分かんないじゃん」 そう言ってつぶらな瞳で、お願いして来る彼女に負けて縛ってやる。 彼女はどうにかしてほどこうと頑張っている。「……ふぅー。やっぱ無理。抜けない。どうやるのかな。親指の関節外すとか?」「おい、おい、無茶言うな。それは、幾らなんでも無理があんだろー」「漫画やドラマじゃ、ライターで縄を炙って切ったり、隠し持ってたナイフで切ったりしてるよね? でも、後ろ手じゃ見えないし。手をやっちゃうよねぇ?」「それじゃ逃げる時に……場合によっちゃ闘ったりする時、ヤバいだろ」「だよなー。んーじゃあ、どうするんだろ?」 後ろ手に縛られた姿のまま、彼女が首を捻り悩む。「んー? そん時は、オレが助ける。明智さんが翼さん助けたみてーにな」 一生懸命な彼女が可愛くて、近付きキスをする。「……っん」 彼女の唇の感触を楽しんでいると、彼女から吐息が漏れる。唇を離し見れば、キスが好きな彼女はちょっと夢見心地な顔をしていた。「す、昴……キスの前にほどいて?」「ん? もうちょい遊びてー」「ええ!? そんなのダメ、ダメ、ほどいてよぉ」 彼女が焦りもがく。「あ! 冗談だ。暴れんな。傷になるだろが。今解いてやるから」 慌ててほどいてやったが、その時には彼女の手首は擦れて赤くなってしまってた。「あぁ、ほら見ろ。赤くなってる」「だって……。あっ、舐めたらくすぐったい」「プッ。顔、真っ赤だぞ。……絶対守ってやるからな」「……ん、頼りにしてる。ねぇ、その時に怪我しないように気を付けてね? 僕だけ無事でも、昴が無事じゃなきゃ意味ないんだからね。約束だよ?」「可愛い事言いやがって……ああ、分かった。じゃあ約束のキスだ……」「……んっ」 彼女との甘い約束のキスして今夜も二人、とけていった──。──拘束(改訂版)──End.
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