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──誕生日に咲いた 君の花笑み。── 三月二十七日 今日は彼女の誕生日。が、しかしオレ達は今夜も残業。 まあ、オレ達はまだ室長に比べれば、良い方だ。室長はこの間、チビ助誕生日(仮)で無理やり時間を開けたので、その仕事のズレ分もありかなり忙しそうだ。お昼も電話が掛かり潰れる事もある。「室長、お茶ここにおきますね」「あらチビ助、ありがとう」「室長、ちゃんと朝晩、ご飯食べて寝てる? 大丈夫? 顔色悪いよ?」「心配してくれてありがとう。私は大丈夫よ。私が、丈夫なのは知ってるでしょ。これが終われば少しは余裕も出来る。後少しだから頑張らないと……」「うん、だけど身体も大事にしてね。はい、これあげる」 彼女が栄養ドリンクを室長に渡す。「ありがとう。アンタは気が利くわね……あら、冷たい」「今、商店街の薬屋さんで買って来たの。本当は食べ物で栄養摂った方が一番良いけど、今はとりあえず、ね。冷蔵庫にも入れて置いたから飲んで」「ありがとう……今日はチビ助の誕生日だから、私があげる方なのに。悪いわね」「もうやってもらったよ。この前やってくれた飲み会、美味しいお酒と料理で楽しかったもん。僕こそ、ありがとうございました。その分、室長が大変になっちゃって……僕こんな事しか出来ないから」「充分嬉しいわよ。さ、お昼にしましょうか。今日はね、途中で電話が掛かっても一緒に食べるわよ。明智、昴、用意は?」「準備OKです。ボス」「そう、昴は?」「バッチリですよ」「昴、何がバッチリ? 今朝すごく早起きで何かしてたのと関係ある?」「何だ。起きてたのか?」「うーん、半分夢の中だったからなんとなくだけどぉ」 オレは、クスッと笑い彼女の頭を撫でて言った。「それは、今から分かるよ」 するとそれを合図に藤守と如月が執事然として胸に手をやり、うやうやしくお辞儀をし口を開く。「さあさあ、我らのお姫様。どうぞお席にお掛け下さい」 藤守が椅子を引き、如月が『こちらへ』とエスコートした。 オレと明智さんは、用意した誕生日ランチとケーキを並べる。ランチは可愛くデコランチにした。彼女は目を輝かせ喜んだ。「うわぁ……めっちゃ可愛いっ! あ、リ*ックマのオムライス! うひゃー! 玉子の布団でリ*ックマが寝てるぅー! 可愛いーっ!!」 きゃーきゃーと興奮して喜ぶ彼女を見ると、このメニューにして良かったと思う。
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