ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
──拘束(改訂版)── 夕飯を済まし、デザートでもとキッチンへ行くと『ねぇー』彼女がオレを呼んだ。冷蔵庫を覗きながら『んー何?』と返事をすると『今、忙しい?』と彼女の声。 キッチンから出て『何で?』とリビングを覗く。オレの元へ彼女が消防隊員なんかが救助とかで使うナイロンのレンジャーロープを持って寄って来た。「ロープ?」 疑問に思って呟くと彼女が、下から見上げながら言った。「ねぇ、縛って?」「えっ? 縛るってこれでお前を?!」 手渡されたロープと彼女を何度も見比べてしまう。(どういう、事だ?)「ん」 頷く彼女にあり得ない発想が湧く。(……も、もしや。そういう趣味がある、とか? え? マジか?) そんな事を思ったら、淫らに乱れた彼女が両手を縛られて、しどけない姿でオレをエロティックに見つめるシーンを思わず浮かべてしまい、ゴクリと唾を飲み込んだ。「どうしたの? 昴」「あ、いやー……」(別に、もしもそういう趣味があっても付き合ってやれば良いだけの話、だが……本当に? いやいやいや、待て待て。それとなく確認した方が良いだろ。ん、先ずな……)「あ、あのさ、お前、縛るって何がしたいの?」「ん? ああ、ごめーん。説明するの忘れてた。もしもさ、ドジって犯人に捕まったら拘束されるかも知れないじゃん?」「ああ、その可能性は高いな」「だろ? そん時に上手く抜けられるのかどうか、試そうと思って」「……なるほどな」(仕事か……だよな。エロ関係のワケねーよな。こいつ、そっち方面は疎そうだもんな。……あー、先に確認して良かったー。ま、オレも男だからさっきのシチュエーションじゃ連想するのは仕方ねーとしても、なまえがそれを理解出来るかは怪しいからな。[変態]とか思われた日にゃー立ち直れねー)「……。ねぇ、昴。疲れてるの? さっきからボーッとしてヘンだよ? あっ、もしかして具合悪いの?!」 彼女が心配そうな顔で腕を伸ばしおでこに触れる。「んー熱はないみたい……大丈夫?」「ああ、大丈夫だ。元気だよ。ありがとな」 そう言って彼女の手を握る。『本当?』とまだ心配してくれてる彼女に『本当』と笑顔で頭を撫でた。「ところで、本当にやりてーの? そこまでしなくても──」「えーだってぇ。そうなったら困るよ? あ、昴は、そういう状況になった事ある? ねぇ、縄抜けって出来るの? そういう時ってどーしたら良いの? ってか、昴ならどうする?」 オレが言い終わらない内に早口で質問を浴びせる。「おい、おい、矢継ぎ早に聞くなって。一度に聞かれたって答えられねーって。つーか何でいきなりそんなの、思い着いたんだ?」『ああ、だよね。あのね……』と彼女が説明し始める。
このサイトの読者登録を行います。 読者登録すると、このユーザーの更新履歴に新しい投稿があったとき、登録したアドレスにメールで通知が送られます。