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「鬼、誰がやるんですかー?」「穂積が良いんじゃない?」「何でよ?」「そういうのはお父さんの役目でしょう」「小野瀬、お前──」「さあさ、娘の為に頑張ってお父さん。はい、お面」 こうして、室長が鬼になり豆巻きが始まった。 室長以外のメンバーが声を揃え室長に落花生をぶつける。「鬼は外ー」“ザバッ"“バッ"“ザッ"「わ! ちょっと! 如月! 落花生って大豆より痛いじゃないのよ!」「あ、ああ。そーですねー。まとめて当たるとちょっと痛いかも知れないですー」「『ですー』じゃない! このー! 【福はうちー】」“ザバァ!" 如月が避けて、ほとんど彼女に当たった。「きゃー! 痛」「鬼って反撃ありなん?」「ってか、その豆どうしたんですかー?」「とられた」「あぁー小笠原さんのとったら小笠原さんが、出来ないじゃん。もーめっ! 小笠原さん、僕の半分あげるよ。ほら」「まあーチビ助がこの私に『めっ』ですって……生意気ねえ。えい!」“ぐいっ"“ザーッ" 彼女が小笠原に落花生を分ける後ろから、室長が襟首を引っ張り豆を流し込んだ。「うきゃー! いやーん! お父さんのH!」「ぶっ!!」 皆が一斉に噴き出す。「いやーんって……そないな可愛い声で……たまらんわ」「うー! 背中に豆がぁー。気持ち悪いー」 彼女がパンツからシャツの裾を引っ張り出し掛けた時「待ったー!」 如月がその下にスライディングした。「え?」 如月の顔に落花生が落ちる。ニヤける如月を見て彼女が『きゃー!』と飛び退く。落花生を拾い如月がニタニタして言った。「チビは、やっぱり色が白いなぁー」「え? まさか見たんか?」「チラッと肌が見えた位ですよ」「うへー! 如月さんのスケベー!」 彼女が如月に豆を投げぶつける。「このエロエロスケベ男! あっち行けーっ! エロは外ーっ!」 「痛てて、ごめんごめん。チビ、怒るなよ。そりゃ多少狙ったけどさー」「ヤダー! キモい!」 なんだか腹が立ち、彼女と一緒に如月に、思い切り豆をぶつける。「この、どスケベ! オレの可愛いなまえに何しやがる!」 みんなも如月に豆をぶつけ始めた。「如月、狙うなんて変態」「そうや。狙ってそんなんあかん! 痴漢はダメや!」「今の痴漢よねえ? 覗き。痴漢は外じゃないわよ。確保して留置しましょうか」「穂積、それ、良い考えだねぇ」「ええーちょっと勘弁してくださーい」「確保の前に退治しなきゃねえ。みんな、集中砲火でたたくぞ。用意はいいな」「Yes,sir!」 一同声を揃え、攻撃体制に入る。「攻撃始め!」“バァッ"“ザッ"“バラバラ"「痛てて……ちょっと痛いですよ、勘弁して下さい!」 半ベソの如月に、追うみんな。結局、大騒ぎの豆巻きになり下の部屋から苦情が来て平謝りの豆巻きとなった。 それでも、みんなで恵方巻きを頬張り楽しい夜だった。 みんなを見送り、彼女が笑顔で言った。「恵方巻きも美味しかったし、豆巻きも楽しかったー。来年もやりたいね」「ああ、来年もやろうな」 ──福はうち── もう効果あったかな。と彼女の笑顔を見ながら思っていた──。──福はうち。──End.
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