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──君と"PIZZA"──~~♪~♪~~♪「あ、この曲、良いな。ねぇ、何て曲だった?」 つけてあったFMから流れた曲を聴いて彼女が言う。「あー、曲名聞いてなかったなあ。歌詞で検索してみるか?」「うん。【とろけるチーズみたい 恋を知らない二人】とか歌ってる」「んー、あ、これだ。JUDY AND MARYの Cheese "PIZZA" だって。二十年位前の曲みたいだな」「ふぅーん。僕が3歳頃のかぁ」「ダウンロードする? ……つーか、お前はCDが良いんだっけ? アナログ人間だからなー。クスクス……」「笑うなー。むぅー」「……クスッ。膨れるなよー。お餅みてーな頬っぺしてると、食べちゃうぞ?」 彼女の膨れた頬っぺにちゅっと口づける。「CD買いに行くか?」「え? うん!」「プッ、ハッハハ……お前、膨れてたクセにもう、ニコニコ笑顔って。フッしょーがねーな」「えへへ……」「まあ、姫が楽しいなら良いか。さて、お手をどうぞ、姫」 ● ○ ● ○「お、あったぞ、このアルバムに入ってる」「シングルじゃなくて良いの?」「ん? シングルよりアルバムのが良いんじゃねー。他にも好きなのあるかもよ」 そのままCD買い聴きながらドライブする事にした。「やっぱり、この歌詞、可愛い。とろけるチーズみたい♪ 恋を知らない二人♪ ……んー? 恋を知らないってさ、恋のはじまりって事?」「どうだろう。もしくはまだ本当の恋を知らないって事かなあ……ま、これからって感じじゃねーか?」「ふぅーん。とろけるチーズみたいってフレーズ、なんか好き」「んーじゃ、オレ達も後でとろけるチーズみたいになろうな。クスッ……真っ赤」「もー昴ってば……」 恥ずかしさを誤魔化すように彼女が歌い出す。「二人でいよう~♪ はなれてしまわぬよ~に~♪ 哀しいことがあ~っても♪ のりこえて~ゆける~♪」「ふふ……ご機嫌だな。~♪~~♪~~♪」「あー、口笛。上手。パチパチ……すごい」「ん? あ、そうかお前、音が上手く出ねーんだったな。ちょっとやってみ」 ふゅーふゅーと風みたいな音がするがやっぱり音にならない。口を尖らせ音を出そうと一生懸命な彼女が可愛い。 路肩に車を停めると、唇を尖らせたまま『ん?』とこちらを見る彼女にちゅっと口づけて「姫、海を見ながらピザを食べるのはいかがですか?」「海? うん、うん! 賛成ー! 実はさ、ピザ食べたくなって来てたんだー」「ふふ……そうだと思った。ピザの美味しい店があるんだよ。そこ、行こう」「うん!」
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