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テーブルに行き座らせるが、彼女はまだ起きない。気をつけないと転げそうだ。「ほーら、ハニー。起きろー。飯だぞー。起きろー。起きないとー、ハニーを食っちゃうぞ」 なかなか起きない彼女。どうしようかと考えあぐねて試しにちゅっ、ちゅーぅっとキスの雨を落とし、キス攻めにしてみる。「……んっ……んん」(へぇー、寝てても反応するんだな……可愛い) そんな事を思ってると、彼女が[ぱちっ]と目を開けた。まだ、状況が把握出来ずに[ぼぉーっ]としてるようだ。「お? やっと目が開いたか? おはよ。ハニー。朝だぞー」 もう一度ちゅっとキスをして呼び掛ける。「ハニー、起きたかー?」 目を擦りながら、彼女がやっと口を開く。「ん、……おふぁよぉー。ふぁー……昴ぅー」「ん? なんだ?」「僕、又やっちゃった? ……ごめん」「いいよ。ほら、これ飲め。目が覚めるぞ」 猫舌な彼女が飲めるようにほんの少しさましたホットハチミツレモンジンジャーを渡す。「……ん、ありがと」 眠そうにまた目を擦り、ごくごくと飲んだ。「おいちー……美味しーけど……眠いよぅ。うーっ、眠いーよぉ。あぅー、いかんいかん! 気合いだ、気合い! んー、よしっ!」 彼女は暫く眠さと葛藤して、頭を振ったり顔をペチペチ叩き漸く目が覚めたみたいだ。「今朝も、起きれなくてごめん。……迷惑掛けた?」「ん? 掛けねーよ。フフッ……今朝は、オレのちゅうで起きたぞ? 我が家の眠り姫には、オレのちゅうは飯の匂いより効果あるみてーだ。やっぱオレが最強?」 ちょっとからかうように言うと照れくさそうにはにかみながら彼女が呟く。「……うん。最強」「フフッ……そっか、じゃあ飯食おう」 二人でいただきますと手を合わせ朝食を食べ始める。今朝は和食にした。お味噌汁を飲んで、ほぉーっとした顔をしてパクパクとご飯を食べ始めた。「ま、起きれないのは、寒いからだけじゃねーからなー。つーか、殆どオレのせいと言っても過言じゃねーもんな。オレも一瞬、朝を考えて大人しくしねーと、とは思うんだけどなー……。夜、ベッドに入った時のハニーの肌の柔らかさや感触、それにあのぬくもりがなぁ……魅惑過ぎなんだよなー。……あれについ、負けるんだ。本当、ハニーって罪作りな女」 彼女はゴホゴホとむせ、赤い顔でボソボソと言った。「あ、朝からそんな、い、言わないでよ……色々思い出す、だろぅ。それに罪作りは、昴じゃん。朝のさ昴のあのぬくぬくで気持ち良いぬくもり、あんな気持ち良い誘惑はない。もぅさ、手放したくない位だもん。あれで起きろって酷だよ?」「ハッハハ……休みなら、好きなだけぬくぬくさせてやるんだけどな。ま、起きれなくても気にするな。眠り姫はキスで起きるのが、分かったからな。毎朝、キスで起こしてやるよ」 そう言うとますます真っ赤になって、恥ずかしさを紛らすように、黙々と飯を食べる彼女にクスッと小さく笑う。(夜の気持ち良いぬくもりは最早、冬の楽しみだよなー。止めたくねー)と一人思う。 それに、もうひとつ。 実は朝、寝ぼける彼女が可愛くて。密かに見るのが楽しみのひとつになり始めている事は、オレだけの秘密──。──魅惑のぬくもり。──End.
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