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「……誤解だぞ? お前が妬くような事、何にもねーから。お前、結菜の事になると妙にヤキモチ妬くけど、いつも言ってるだろ? 結菜は海司の女房なんだから」「そーだな、人妻だよなー[ひ・と・づ・ま]ってさ、響きがなんか艶めかしいよな。人妻と肉を食う……エロ」「お前なー。人のもんに興味ねーよ」「ふうーん」「お前、可愛いな。ヤキモチ妬いちゃって……オレの事、大好きだもんなあー。クスクス……」 可愛いやら、ちょっと嬉しいやらで、オレは思わず小さく笑った。「バカ! もういー!」 その途端、彼女がぷぅーと膨れプイッと横を向いた。 オレはそんな彼女の様子に、クスクスと笑いながら立ち上がり膨れて尖った唇に、ちゅっと口づける。「うちも久々に、焼き肉しよ。ざぶとんもさんかくも、旨い肉いっぱい買ってな。ん? お前、魚介類も好きだから烏賊や海老、ホタテも買うか。もちろん旨い酒も買ってな。日本酒が良い?」「ん……」「ふふ、一緒に肉食うなら、人妻よりなまえだろ? その方が何十倍も艶めかしくてエロい」「……僕は、エロくないよ」「んー? オレには充分エロいよ。可愛いし旨そうだし……んー膨れ面さえエロ可愛く見えるぞ。ぷぅーと膨らんだ餅みてー。柔らかそうで旨そう。食べて良い? 好物なんだよねー」 まだ少し膨れてる頬をつんつんとつつきながら言うと、みるみる赤くなった。「もー。でも……ごめん」「んー?」「……ヤキモチ妬いて。昴が僕の事、大事にしてくれてんの、本当は分かってる。でも、なんかイライラして……。付き合った頃は我慢出来たのに、この頃は抑えられなくてウザい事言って……」 そう言って叱られた子供みたいに、シュンとする。「良いよ。ヤキモチ妬いても。オレは小せー男じゃないからな、その位どんと来いだ。それに今、我慢出来ずに拗ねちゃうのは、それだけオレに惚れちゃったんだろ? なー? なまえちゃん?」 彼女は、ますます真っ赤になり、きょときょと目を泳がせた。「好き好きってラブコールだと思ってるから、ウザくなんかねーよ」 赤い頬にちゅっと口づけて、席に座り直した。「さー、早く飯食っちゃおう」「ん」 食べ始めた彼女に、ワインを注いでやる。「さーて、これ食い終わったら、デザート食おうっと」「ん? デザートもあるんだ? 今夜のデザート何?」「ん? 今夜のデザートはな……妬き餅のワイン漬け」「は?」 一瞬、きょとんとする彼女の鼻の頭をちょんと指で、つつく。「残念ながら、オレの分しかねーけどな」「そ、それって……」「オレの大好物なんだー。……ワインこれ位かなー。ちょっと味見してみるかなー」 そう言って彼女の頬を、ペろりと舐めた。「んー今夜のデザート、とびきり旨い。愛しい味」 ちゅっと頬っぺたに口づけると彼女は、目を真ん丸くして赤くなる。 そんな彼女が可愛くて、オレはもう一度クスッと笑みをこぼした──。Favorite dessertEnd.
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