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「昴、良いじゃん! 美味しいんだし。それにみんなならさ、ヘンなもん入れたりしないでしょ。ねっ? 昴も食べて? はい、あーん」 彼女が一生懸命取りなす。差し出されたのを素直に、モグモグと食べながら言う。「ん、旨い。そうだ。栗だった。黒澤、ちょっと栗割るの手伝え。せーの、よし、サンキュー。ほら、なまえ。あーんしろ」「あーん。美味しーいよー。みんなも食べなよ」「そうですね。我々も一緒に食べませんか? ね? 石神さん、後藤さん」「ああ」「そうですね」 みんなで『旨いな』と言いながら食べる。 暫くすると、なまえがコテッとオレに寄り掛かり、クゥー、クゥーと寝息を立て始めた。 突然寝たと言えば突然で、公安組が『あっ』と声をあげる。「ああ、寝ちゃったか。昨日、一斉検挙があってな。ほとんど寝てねーんだ。オレら……。あのさ、ちょっと寝て来て良いか? 悪りーな。なんか飲むなら、冷蔵庫の適当に飲んで良いから」 石神が意外そうに、オレに聞く。「居て良いんですか?」「ん? ああ。構わねーよ。数時間すれば、こいつも起きるしな。起きて居なきゃ気にするだろ。つーか、これどーやって下りるんだ?」 黒澤が教えてくれる。「これをこうすると浮くので、飛び下りても大丈夫ですよ?」「ええ? この高さを? 本当かよ?」『本当ですよ』と黒澤がやってみせる。「ほら、ね? なまえさんを下ろしますか? 俺、受け止めますよ?」「……ヘンな所を触ったら、ただじゃおかねーぞ?」「触りませんよ。安心して下さい」「おう、じゃあ下ろすぞ。落とすなよ……よし、サンキュー」「起きませんねぇ」「ああ、昨日も野郎共に混じって、頑張ったからな。疲れてんだ。じゃあ、悪りーけどテキトーにやってくれな」 彼女を抱いて寝室に向かった。
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