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「じゃあさ、今度さつまいものモンブラン、作ってやろうか? 美味しいぞ?」 彼女の目が輝く。「本当? 旨そう! 食べたい!」「ふふ。じゃあ作ってやるな。楽しみにしとけ」「あ、ねぇねぇ、昴ぅ。去年食べたほうとう! 秋の物、南瓜とか、きのことか沢山入ってて美味しかったな。あれも、食べたい。あ、シチューも美味しかった。はぁ……」 思い出し彼女が、うっとりする。黒澤も想像したのか、喉を“ごくっ”と鳴らすと『旨そうですね』と漏らした。「んーじゃあ、なまえが食べたいやつ、みんーな作ってやるよ」「みんな? アップルパイのアイスクリーム添えも? あと……かぼちゃプリンも? あれも、頬っぺ落ちそうなくらい美味しかった」 今度は石神が“ごくりっ”と喉を鳴らし呟く。「頬が落ちそうな位、美味しい、かぼちゃプリン……」「ああ、良いよ」「絶品生クリームもちゃーんと、のせてね」「ああ。ちゃんとのせてやるから。なあ、なまえ。お前はこれと、オレの作ったの、どっちが好き?」「んー、これも超絶美味しいけど。僕はやっぱり昴のが一番好きだよ。昴のには、敵わないの。もーとろけそうな位、旨いもん! もうねぇ、幸せ過ぎて天国行きそーだもん!」「天国に行きそうな味のかぼちゃプリン……」 石神がまた呟く。「ふふ。そうか。オレの作るのが、そんなに好きか。じゃあ、作ってやるよ」「うん。お願いね。僕の分とぉ、みんなの分もね?」「みんなの分も?」「うん、そう。みんなの分も。石神さんにかぼちゃプリン、黒澤さん達にも絶品ご飯。ね? みんなで食べると美味しいよ。いいでしょ?」「分かった。お前のお願いじゃ、仕方ない。あ、栗食うか? ……つーかよ、よくこんなでっかい栗あったな。それに、こんなでっかいモンブランや、この不思議な着ぐるみ、どうしたんだ?」 疑問を口にすると、黒澤が口を開き掛ける。「それは──」「黒澤!」 石神が鋭く遮る。後藤が続けボソッと言った。「守秘義務だ」「お前等は、またそれかよ。ったくいつも、いつも──」
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