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──パクっ──「あっ! オレの──」「うん、美味しいですね。なまえさんと間接キスのケーキは、とびきりの旨さです」「え? か、間接キスぅう? う、あ、ぇ……」 彼女はしどろもどろになり、真っ赤になった。 オレと横分けコンビが同時に怒鳴る。「黒澤ーっ!! お前ーーーっ!」「わっ、わ、わ……ヤバい! なまえさん、助けて」 黒澤が彼女の周りを逃げ回る。「もー、いいから食べようよ!」 彼女がさっき黒澤が口にしたフォークで食べようとした。『あっ!』っと叫びパシッと腕を掴む。彼女のフォークを取り上げ、思わず投げ捨てた。「あーっ! ケーキ、乗ってたのにぃ。勿体ねー!」「なまえ、あんなばっちーいの、使っちゃダメだろ。めっ!」 彼女はオレの『めっ!』にもめげず、ぷうっと膨れて怒る。「昴こそ、食べ物粗末しちゃいけないんだぞぉ。めっ!」 逆に『めっ!』された。めちゃくちゃ可愛い。──ちゅっ──『ごめん、ごめん』と言いながらごめんなさいのキスをした。彼女は真っ赤になって照れる。「ちゅって……ちゅうは、いらないだろ? もー」「だってお前、キスのおねだりしたろ?」 唇を尖らせて見せる。「え? おねだりじゃないって! もー!」「あ? 違った? 唇尖らすから、おねだりだと思った。ふふ。おい、黒澤。フォークまだある?」 黒澤を振り返るとやつは赤い顔のまま謝った。「すみません。もう、綺麗なのはないです。専用特殊洗浄液も、もう少し後で届く事になっていて──今は無いです」 なまえが、それを聞いてがっかりする。「僕のフォークぅ……」「んじゃ、こっち来い。ほらお膝、座れ」 引き寄せて膝に抱えると、なまえがはにかむ。「え? 恥ずかしいよぉ。みんないるのにぃ」「あ? みんなは、ほっとけ。勝手に来たんだから。いーいから、いーから。ほーら、あーん。旨い?」「うんっ! 旨い! 幸せだ」 公安三人もオレも思わず微笑む。彼女はその位、幸せそうな良い顔をした。「本当に、旨そうな顔をする」 公安組がそんな事を呟く横で食べさせながら、ある事を思い付く。「そうだ。なまえ。お前、さつまいも好きだろ?」「うん、好き」
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