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「そうか。ふふ。めっちゃ旨か……どれ」──ちゅっ、ぺろっ── 彼女にキスして舐めとる。「わっ、ちょっ、昴。あはは……ぺろぺろしたらくすぐったい。きゃーあはは、やだーははは……」「んー本当だ。旨い、な」 くすぐったさにみんなの存在をすっかり忘れてる彼女と、赤くなる野郎共に、してやったりなオレ。(人のイチャラブを邪魔しようなんざ、十億年早えーつーんだよ) 思わず口角を上げニヤリとするオレに彼女が気が付く。 「ん? 何、笑ってんの? 又、悪代官みたいな顔してるよ──あー! ご、ごめんなさい! お見苦しい所を」 漸くみんなの存在を、思い出し焦る彼女。「あー? お見苦しくなんかねーだろうが。自分ん家で、何やろーが自由だろ」「またぁ。昴、そーやってケンカ売らないの。そうだ。黒澤さん、これ着たらもっと美味しくなるの? じゃあ昴、一緒に着よ?」「あ? オレは──」 言い掛けるが、彼女は聞いちゃいねー。オレに被せて続ける。「くまとうさぎか。ふふ……ぴったり。あーでもこれ、一人で着るの大変かも。ねぇ、す・ば・るぅ、お着替え、手伝ってぇ。ね?」 上目遣いでお願い光線ビシバシ。相変わらず超可愛い。こんなの、嫌と言えるワケがねー。「あ、ああ。じゃあ、行くか?」 仕方ない。着替えに行く事にするか。 石神達が勝手な事をほざく。「フッ、相変わらず見事な操縦っぷりですね」「なまえちゃんって、やっぱり小悪魔通り越して魔女ですかねぇ……」「タラシのローズマリーも、形無しだな」 もうこの際、無視する事にした。 ● ○ ● ○ 寝室でよく見ると、くまの着ぐるみは小さかった。「ああ? くまのが、小せーぞ。まさか、こっちのがお前?」「みたいだねぇ」「はあ? 何でだよ? 普通に考えたらピンクのうさぎちゃんは、お前のだろ?」「んーサイズが無かったんじゃん? はい、はい、着て、着て、早く見せて」「ええー? これを?」「うんうん、早くーぅ。ダーリン、待ってるんだからぁ」「…………。もう、しょーがねーなー」 可愛くねだられこれ以上やだと言うのも躊躇われ、仕方なくうさぎを着る。「よし、でも……やっぱりオレのキャラじゃねーような──」「きゃー♪ ダーリン、可愛ーい! 可愛いダーリンも大ー好き!」──ちゅっ── オレがブツくさ言う前に、黄色い声とキスで褒める彼女。「……ま、お前が喜ぶならいっか。よし、お前も着せてやる」 なまえにくまを着せてやる。「出来た。うん、可愛いな」「ねぇ、本当? 可愛い? 僕にくまさん、似合う?」「ああ、似合うよ」──ちゅっ── 言いながら、キスをしたら彼女が照れた。(もう、こいつは可愛いな)「へへへ……行こ」 彼女が差し出した手を繋ぎ、リビングへ戻る。
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