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──妄想モンブラン── 寝室に二人でいたら、リビングの方から何やら物音がした。何だろうと様子を見に来て驚いた。 リビングには、どうやって入ったのか意外なやつらがいた。「ああっ?! お前ら、なんでいんだよ! つーか、なんだこれ……」「モンブランだ。ローズマリーは、モンブランも知らないのか?」「はあ? バカか、パジャマ。お前じゃねーんだ。モンブラン位知ってる! そーじゃねーよ。オレの言ってるのは……!」 後藤の野郎にイライラして思わず怒鳴った。そこへ、彼女がビクビクしながら、仲裁に入る。「す、昴、落ち着いて。そんなにカッカッしないで……ね? あんまり怒らないで」「怒らないでって、なまえ。これは普通、怒るだろ? 我が家に断りもなく勝手に、こんな馬鹿でかいモンブラン運び入れやがって……」「う、うん。た、確かにね。そうだけど……でも、そんなカッカッすると身体にも良くないよ。……僕、心配だもん」「あ? なまえは、オレの身体を心配してたのか? ……お前、可愛いな」 オレ達の会話に石神が眼鏡を上げながら、涼しい顔で割り込んで来やがる。「それは同意します」 黒澤まで、倣うように続く。「優しいですよね」「ああ。心が狭いローズマリーにはもったいない。ローズマリー、少しはなまえの優しさを見習ったらどうだ?」「何をっ!」「昴も後藤さんも、二人とも、ケンカしないで。ね? 落ち着いて」 彼女が、おろおろしてんのは分かる。分かるが腹が立つ。にらみ合いながら、何とかこらえる。 石神が『黒澤』と一言。場を進めるみたいに、促した。「あっ、はい。なまえさん」「は、はい?」「甘い物お好きですよね? 美味しいですよ。なまえさん、どうぞ食べて下さい。はい、フォーク」「あ、ありがとうございます」 彼女は差し出されたフォークを受け取ると、戸惑いながらも素直に従った。「……じゃ、じゃあ、い、いただきます」 そう言うと“ぱくっ”とひと匙食べた。次の瞬間、目を丸くしてびっくりした顔になった。「……!! うわー何これ!」 がつがつ食べ始める彼女。 「なまえ。何、食ってんだよ。妙なもん食うな」 オレが止めるも、彼女は止まらなかった。「だって、激旨なんだもんっ!」 モグモグと次々口に入れた。止まらない勢いだ。
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