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(でも、異動してなまえに会った。男のなりした彼女は、第一印象も強烈だった。ヘンな奴って思ったのに、組んで初日のあの笑顔が輝いてて、あんまり綺麗でドキッとしたんだよな。捜査も一生懸命で頭の回転も良くて気が利いて……感心したんだ。で、あの審査会だ。女子高生姿のなまえが、すごく可愛くてなあー。あん時の騒動で、オレの後ろで震える彼女にキュンと来たんだ。……ん? 待てよ。オレ、なまえに会ってから結菜の事、全然思い出しもしなかった。──なんだ。もう出会いの時から、なまえに気持ち持ってかれて、もうなまえじゃなきゃダメだったんじゃねーか)──ザバーァ……── オレは湯から立ち上がると、彼女の元に急いだ。ろくに拭きもしない程、急いだ。「おいっ! なまえ」「うわぁ! ちょっと、どうしたのさ、そんなに慌てて。真っ裸でビショビショじゃな──ああっ! そ、そうか、あれ、Gが出たの? だ、大丈夫だよ! 僕が退治するよ!」「お前。退治って、虫だぞ? あれもダメだろ?」「だ、大丈夫! 調べた。ファ*リーズを使うとな、案外簡単に退治出来るんだって。だから僕がやっつけてやる。いつもは昴が騎士(ナイト)だけど。今は、安心して任せて! 昴がダメなのは、僕が頑張るから!」 彼女は強張った顔でそれでも、安心させるようにドンと胸を叩いた。「……じゃあ、オレの騎士(ナイト)になってくれんの?」「うん! 騎士(ナイト)にだって何だってなるよ。きっと、やっつける。大丈夫!」 精一杯、オレを守ろうとする彼女にすげー感動した。「オレの騎士(ナイト)か」 オレは優しい気持ちに満たされて、自然とふわっと微笑んでいた。「頼もしいな」「で? ど、どこにいたんだ? バスルーム? 脱衣所? 風呂浸かってたんだから、浴槽の方? あ、ビショビショは風邪ひくな。ここにいろ。今、タオル持って来るから」 キリッとした彼女が、止める間も無く寝室のタンスに、ダッシュでタオルを取りに行く。「よ、よし! 僕は い、行って来るから。昴は ふ、拭いとけ」「ちょっとなまえ。待て、待て!」「な、何? し、心配すんな。だ、大丈夫。ま、任せろ」「お前、真っ青。震えてるじゃないか」「だ、だ、大丈夫」「……オレの為に、ありがとうな」 感動と嬉しさなどが胸にわき上がった。色々な感情で胸がいっぱいになって、ぎゅっと彼女を胸に抱いた。
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