ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「オッホン! あーそろそろ良いかしら。チビ助のうどん食べたいんだけど」 室長の言葉に、自分の世界に入ってたのが、恥ずかしくなり顔が熱くなる。「あっ、は、はい。召し上がれ」 そう言ったのを昴が、引き継いで『じゃあ、いただきましょう』と言うとみんなが一斉に『いただきます!』と声をあげ食べ始めた。「はい、どうぞ。お口に合えば、良いんですけど……」「あ? なまえが一生懸命作ったのを、不味いなんて言ったら、オレが成敗するけど?」「あ、将軍さまになった。クスッ、はいはい、上さま、上さまもどうぞ、お召し上がり下さいませ」 昴がいつかの将軍さまみたいに言うので、笑いながらすすめる。彼もノって来てお殿様みたいに『うむ』と頷くので、待女みたいに器を取り彼に渡した。 藤守さんがポツリと彼に聞く。「もしかして君たち、いつもこないな感じ? ご飯中も、ラブラブ?」「あ? お前等がいるからな。いつもだったら……多分。今のみたいな展開なら、食わしてくれるよ」「え? 食わして? 『あーん』ですか? もしかして『あーん』が日常ですか?」 昴の言葉に、如月さんが身を乗り出す。昴はニヤリと口角を上げ、自慢するように『羨ましいだろ?』と更に続けた。恥ずかしい。実際、そうなんだけど言われると、恥ずかしい。顔が熱く火照って来る。「い、良いから早く食べなさい!」「それにしても、旨いな。これだけ出来れば大したもんだぞ。チビ」 料理上手の明智さんに褒められて嬉しい。そして、ちょっと照れる。「えへっ。ありがとう」「店で食べるのより旨いわよ。チビ助」「おチビちゃん、これ粉から打ったんだよね?」「はい。そうですよ。案外簡単なので、きっと皆さんも作れますよ?」「あら、そうなの?」「ええ──」「いや、室長には無理です。無謀です!」「明智、アンタ失礼ね。まあ、いいわ。食べたくなったら、チビ助に作らせよう」 僕が何か言う前に昴が、すかさず文句を言う。「ちょっ、何です? まるで自分の女房みたいに……こいつはオレのですからね!」 どうやら、ヤキモチを妬いたみたい。「昴……アンタは本当にヤキモチ妬きねえ。うどん位良いじゃないの。何もさ、夜伽の相手しろって言ってんじゃないんだから」 室長から飛び出すとんでもエロ発言に、昴と二人してハモってしまった。「よ、夜伽!?」「お、お父さん! しょ、食事中に な、何言ってんの?」 もうかなわない。びっくりだ。「あら、チビ助。真っ赤だわ。全く生娘でもあるまいし。何よ、アンタ達。そんな言ったって、若いんだからあれでしょう。激しく毎晩や──ングッ」 もっと過激な言葉が出そうな口に、慌ててさつま揚げを捩じ込む。「もーお父さんは、さつま揚げでも食べてなさいっ!」 ついでに、そう叫んだ。本当に恥ずかし過ぎ。小笠原が冷静に呟く。「セクハラ魔王撃沈」 室長は小笠原さんを見たが、何か言うにも口がいっぱいなので、とりあえずモグモグと食べた。
このサイトの読者登録を行います。 読者登録すると、このユーザーの更新履歴に新しい投稿があったとき、登録したアドレスにメールで通知が送られます。