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──浮気なKitten── 定時を二時間程過ぎた捜査室。今日は室長をはじめ勢揃いで、残業をしていた。日中やる時間が取れずに溜まった書類仕事をそれぞれやっていた。「はあー、なんか腹減りません?」 如月が言い出し何か食べるかという話しになった。そこへ小野瀬さんがやって来た。「穂積。頼まれてたの上がったよ。はい。特別に持って来てやった」『あ?』と何か言い掛けた室長を遮り、小野瀬さんが『ところで、君達』とこちらを見た。「まだ残業? なら……みんなは、ご飯どうするのかな?」「あ、今丁度、出前を頼もうとしてたんですよ。小野瀬さんも、頼みますか?」 如月の言葉に『やっぱり、知らなかったか』と小野瀬さん。室長が聞く。「何をよ?」「さっきラボで電話したら、今日は出前は軒並みアウト。最後の砦のいつもの店も、おやじさんが風邪でダウンしてる。臨時休業だよ。で、穂積達も残業みたいだからどうするのかと思ってね」『えぇーっ』如月が悲痛な声を出して、電池切れと言わんばかりに机にバタッと倒れ込む。「なら、僕が何か買って来ますよ。みんな、何が良いですか?」 彼女は言いながら席を立つと、さっそくメモを取りみんなに希望を聞き始める。この寒くて暗い中、一人で行かせるワケには行かない。彼女が聞いてる間に素早く支度をし、彼女のコート類も取って来る。二人で買い出しに出た。ちょっと離れた弁当屋まで行き、帰りにコンビニで飲み物等を仕入れる。室長が『今朝買えなかったから、スポーツ新聞も』とリクエストされて、新聞も一部買って戻る。 ● ○ ● ○ 小野瀬さんや細野や大田も一緒に飯にする。室長は飯を食いながら新聞を読み始めた。「室長、健さんの記事載ってたらまた後でちょうだーい」「なまえさんって、健さん好きなんですか?」 大田が聞くと彼女が答える。「んー昔の映画をね、CSで見てさ。格好良かったから」「昔の映画ですか?」 細野が言うのを聞いて、任侠映画を見てその後でちょっと彼女が、影響を受けちゃったのを思い出し、笑ってしまった。『何?』と聞く小笠原に教えてやると、如月が言った。「たまにヤクザ映画観た後、肩で風切るように出て来る人いるじゃないですか? あんな感じ?」「ふふ……。まーな。なまえちゃん任侠劇場が、開演したな」「えー見たい! チビー再演して」 如月が騒ぐ。「もう忘れたよー。それにノリだから。リクエストされても無理なんだって」
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