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「なまえ」「……ごめん。感じ悪いね。何かちょっと……ごめん」 そう言う彼女の隣にしゃがみ聞く。「いいよ。大丈夫だから気にすんな。それより、調子悪いんだろう? 今、どんな感じか教えてくれるか?」「うーんー?」 彼女が[何でもないよ]とでも言いそうな声を出したので、すかさず言う。「言っとくけど、隠しても分かっちゃうからな? 誤魔化すなよ?」「はぁ……分かった! ダルくてダルくて、妙にイライラするの。それなのに、どよーんと気落ちして……自分でもなんか、上手くコントロールが出来ないんだ。だから……。あの、八つ当たりすると困るから、ちょっと僕から離れてて? 僕、どうにかいつもみたくなるように頑張るからさ。それまでは、ね?」「ん? 八つ当たりしても、癇癪起こして引っ掻いても、泣いたっていいぞ?」「また、そんな事……」 言いながら、ちょっと口を尖らせた。「今、調子悪くてツラいんだろ? そういう時に、一人で頑張んなくて良んだよ。オレがいるんだから甘えろ。大丈夫、わがまま言っても、癇癪起こしても嫌わねーよ。だから無理すんな」「ん、……ありがとう」「なあ、とりあえず病院行こうか?」「病院? 裕子ちゃん所か……そうだな。帰りに行って、ダルいの相談して来る」「あーっと、それなんだが……。阿久津先生の所じゃなくてだな。その、産婦人科行った方が良いんじゃねーか?」「産婦人科? 何で?」「違ってたらアレだけど。もしかして、出来たんじゃねーのか?」「え? で、出来たって……え?」 ほんの数秒、ぽかーんと口を開けてからハッとした。そして何故か、小声になり聞いて来た。「そ、それは……赤ちゃんが、って事?」「ああ、そう赤ちゃんって事。遅れてんだろ?」「え? ああ。ま、まあ、そうだけど……でもぉ僕はそのぉ、不順だからそういうのは、よくあるしぃー」「んーそうだな。まあ、違う可能性だってあるな。だから病院行って診てもらおう? な?」「えぇー。病院?」 病院嫌いな彼女は、ものすごくイヤそうな顔をした。基本、阿久津先生以外の医者は嫌がる。産婦人科は前に行ってものスゴく恥ずかしかった経験があり、特に嫌がる。耳鼻科、歯医者、産婦人科は、嫌いな医者トップスリーに入ると前に聞いた事がある。 彼女は今の話を聞かなかった事にしたいようで、病院の件はスルーした。(やっぱりそう来たか。さて、どうやって説得するか)「出来たって。そんな、まさか……」 ブツブツと独り言を言いながら、机に顔から突っ伏した。結構な勢いで“ゴンッ”と頭をぶつけた音がして、びっくりして『大丈夫か?』と声を掛ける。返事もなく動かないので心配になり、起こしてみるとおでこが赤くなってしまっている。「あーあ。お前、赤くなってる。……痛くねー?」 おでこをそっと擦ってやる。
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