「えー人妻って言っても、この、チビですよー？」
「ひどい……」
「セクシーな下着か？　あるよ。ま、オレ以外は見る機会もねえーだろうけど。滅茶苦茶似合ってて、それこそ悩殺されてクラクラするようなやつがな」
「悩殺か……」
「明智さん。顔ゆるんでるよ。チビで妙な想像しないで。本当にむっつりなんだから」
「な、小笠原。違うぞ。俺は別に」
「あ、結果出たね。あなたのエロカワ女子度は……」
　小野瀬さんが明智さんの弁解をスルーした。

「70％。あなたは、彼限定でエロカワ女子度が高めの女性のようです。普段はエロさを感じさせないあなたですが、彼と二人の時はその姿が豹変します。彼が喜ぶような下着をつけたり、普段は絶対しないような仕草をしたりと、内と外の顔のちがいに彼はもうメロメロ！　あまりやりすぎてしまうと今度は彼が引いてしまうこともあるので、やりすぎには気をつけましょう。でも、彼限定のエロカワは、二人の仲が安泰になることまちがいなしですよだってさ、当たってるのかな？　昴くん？」
「ええ。まさに、その通りですよ」
「やりすぎると、すぅが引いちゃうんだ……引くって嫌われるのか……どん位がボーダーラインなのかなあ。うーん」
「いや、嫌わねーし、エロカワでメロメロだから大丈夫」
「チビがエロカワ女子度、高めー？　小悪魔系だって？　この、チビが？　えーー。小悪魔こうちゃんと評判の俺からすると、なんかなあー」
「小悪魔こうちゃん？　それこそ違う気がする」
「ああ、だよねぇ小笠原さん。僕も思った。小悪魔って可愛く翻弄しちゃうかんじでしょう？　ただの意地悪や自己中でもなくぅ、男子なら母性本能をくすぐるような甘え上手で可愛いのに、セクシーでミステリアスな一面もあるみたいな。そういうのだよね？」
「それならやっぱり如月は、違う気がするな」
「明智さんもそう思いますか？　でも実際、一部の女子からほんまに、小悪魔こうちゃんと言われとるんですわ」