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──ある日の飲み会 ①キラキラ女子。──『家飲みだー』と我が家にみんなが流れ込み酒盛りの真っ最中。今、明智さんちの家族は奥さんのご両親と四人でどこかに旅行に行ってるらしい。今夜は帰宅時間の心配も要らない。全員参加で盛り上がっている。この分だとお泊まりコースかも知れない。(ま、姫が楽しそうだし、いいけどな) 何気なく如月がつけたテレビに彼女が反応した。「キラキラ女子? キラキラ女子とは何ですかぁ?」「なんだよー。チビは、そんなのも知らないのか?」「公兄ちゃんは知ってんのかぁー?」「それくらい知ってるぞ。教えて欲しいか酔っ払い女子め。キラキラ女子とはな、オトコ、仕事、美容、ファッション、趣味、習い事に友人との遊びに一切手を抜かない人生を謳歌するに女子意識の高い女子のことだ」「ほほーぉ。んーオトコとぉ、仕事とぉ、習い事は当てはまっておるぞ。一切手を抜いてない」 えっへんと胸を張る。「だからー、それだけじゃダメなんだよー。美容とファッションは、どこいったんだよー」「んんー。自然体かな?」「おまえはー、そういうとこが女子力低い原因なんじゃないか?」 気にしてる事をズバッと言われむぅーと唇を尖らす彼女。室長が笑い『まあ、飲め飲め』と彼女に酒を注ぐ。「ねえ、如月君。じゃあ、あの彼はキラキラ男子?」 小野瀬さんに言われ、みんなでTVを見る。画面には、どっかのファッション雑誌の編集部か何かで働く男が映る。「はあー、日傘にこだわりがあんだ。おおー紫外線九十九%、通さないのか。すげー。もう、紫外線がヤバい季節だもんなあ。でも、日傘持ち歩けないし──」「当たり前でしょう? アンタ、日傘さして、そんなちんたら捜査してたらね。屋上にひんむいて吊るすから。チビ助の天日干しよ」「分かってるよー。もう! 僕がシミだらけのおばちゃんになったら、室長のせいだからねぇ」「シミかあ。アンタも一応、女だしねえ。あ、あれは? パック? 白いの塗ってさ」「ああ。やるけどさぁ、パックすると昴が『ウケるー』って、超笑うんだよねぇ。え? この兄さん、ファンデーション塗るんだって。しかも韓国限定品……すげーこだわり。やっぱりキラキラ男子なんじゃん? ねえ、公にい」「どうかなー。分からない。なあ、それよりも見てみろ。チビ。朝、白湯で昼はチキンサラダにスープにグレープフルーツジュースだって」「えーー。それじゃ、腹減って僕、死ぬ。仕事出来んよ。白湯って良いの? 飲むと綺麗になんの? 僕も飲んだ方が良いかねえ。あ、肉寿司ぃ?」 室長と彼女が『うまそー! わっぎゅーぅだぁ。食いたーい』とハモり雄叫びをあげる。二人して目が輝いてる。思わず笑ってしまう。「何……ああいう肉、食いたい? 和牛の寿司は無理だけど、赤身のお肉でなんか作ってやろうか?」「ええ? いいのぉ?」 これ以上ない位にキラキラお目めで聞いて来るのが可愛くて目を細めながら頷く。バンザーイと大喜びの期待に応えようと腕を振るう。明智さんも来て手伝ってくれる。「うちの奥さんもそうだが、あんなに素直に喜ばれると嬉しいよな。俺から見たら俺達の奥さんは二人とも、十分キラキラだと思うが」「ええ。同感です。もう十分キラキラですよね」「だよなあ。それに気付かない如月は、まだまだだな。はっはは」 二人でそんな会話で笑い合い、料理を運ぶ。
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