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「ああ。あれはなかなかだったな。試食も旨かった」「へぇーそれは楽しみ。それじゃあ当日、一緒に食べような」 そう笑いながら頭を撫でると『僕も、良いの?』と目が輝く。「ああ。良いよ。美味しそうなら、尚更。分け合わないとな」「ありがとう。ダーリンは、優しいな。へへへ」「とろけそうな顔しやがって。チビ助め。あー、またバカップル夫婦にみせつけられた」「いーだろー? 幸せそうなら。お父さんも早く相手を見つけて、デレデレしろー。あ、小野瀬お母さんもだよ? そろそろ一人に絞って、幸せになってね」「おチビちゃん。それじゃ俺、山ほど相手がいるみたいだよ? 言っとくけど俺は今、フリー。仕事が恋人状態だけど? ……穂積もおチビちゃんも、何でそんなに疑わしそうな顔をするの?」「だってぇー」「なあ」 頷き合う彼女と室長。抗議する小野瀬さん。そんな調子で盛り上がりながら、他の連中を待つ。桐原夫妻と源次郎とミイコ達が帰って来る。明智、秋月の両夫妻は、まだ見てるらしい。「あ、姐さん。これ。自分からのバレンタインプレゼント──赤と黒あるんスけど、どっちが良いスか? つーか、兄貴。赤の姐さんと黒の姐さん、どっちが好き?」 最初、彼女に聞いたと思ったら黒のリボンと赤のリボンの二つの包みを出して、オレに聞いて来る。「自分はどっちでも姐さんには合うと思うんス。黒ならカッコいいし、赤なら可愛い。兄貴、どっち?」「んーじゃあ、赤かな」 ミイコが彼女に、赤のリボンのを渡す。「姐さん、これで当日頑張って。自分は黒で頑張ります」「ありがとう。でも、頑張るって何を? ……中、見ても良い?」「良いスよ。着用方法は中にありますんで」「着用、方法?」 首を傾げる彼女に源次郎が、ズイッと顔を寄せてウィンクしながら言う。「それ、輸入品なんだけど、お友達のお店で扱ってたのよ。ラブラブ応援グッズって所かしら」 その言葉に、凛子が『何、何?』と興味を示す。「ラブラブ、応援、グッズぅ?」「ミイコ。お前、また過激なもんなんじゃあ、ないのか? 心配だ」 心配気なきよに続き、国も『うん。そこはかとなく、心配だ』と漏らす。それを見て彼女が、ちょっと不安気な顔で包みを開いた。「何? でっかいリボン?」 不思議そうな彼女の脇から、小野瀬さんが手を伸ばし紙を取る。『ワァオ、スゴい!』とヒューっと口笛を吹いた。リボンの方に注目してた凛子と室長が『どれどれ』と覗き込むと、同じように『スゴい!』と騒ぐ。キョトンとしてる彼女に室長が『ほら』と渡す紙を一緒に覗き込んだ。彼女は、一気に真っ赤になって絶句した。横で凛子が『私も欲しいー』と騒ぎ出し、源次郎が『じゃあ凛子ちゃんの分も手配するわ』とか言ってる。彼女の手元の紙には外国人モデルの女性が、所謂『私をプレゼント』状態で素肌にリボンを巻き写っていた。「チビ助。お前、これ着るのか? すげえな」「でも……。おチビちゃんがこれなら、熱い時間を過ごせそうだねぇ」「こんな良いプレゼントを貰える王様が、羨ましいけど。ちょっと悔しいな」『確かに』と呟く男三人に源次郎が『なら、私が貴方達のプレゼントになりましょうか? うふん』としなをつくる。今度は男達が『ゲッ』と絶句した。
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