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● ○ ● ○ 女子連中とついて来た源次郎と一部の男達でショコラプロムナードを巡る。チョコレートに興味が無さそうな室長と小野瀬さん、それに珍しく丞一郎までいる。彼女とお目当てのチョコレートと室長のリクエスト──これは甘い物と全く関係ないものになった。それらをひと先ず購入する。用が済むとさっそく飽きて来た室長が、つまらなそうにする。「すぅ、あそこのカフェで待っててよ。僕、もう一回行って他のチョコ買って来るから」「お、姫。義理チョコ買いか? なら、くまさんも店の客用を買いにご一緒しても良いか?」 頷く彼女を伴い丞一郎が、オレに言う。「じゃあ、王様。ちょっと行って来る。姫のナイトは俺に任せろ。お前は姫父のお相手をしてろよ」 室長と小野瀬さんと珈琲を飲みながら、待つ事にする。「しっかし、すげえな。さっき源次郎と女共が、夢中になってた。チョコレートを山ほど抱えているのに、まだ買うんだってよ。『次は自分用よ~』とか言ってな。驚くよ」 室長がそう言うと、小野瀬さんが笑う。「そうそう。周りの子、みんなそんな感じで沢山チョコレートを持ってたよ。おチビちゃんもまた買いに行ったし。毎年、これじゃ大変だろうな」「というか、チビ助は毎年手作りだの、それぞれに合わせたのくれてたじゃねえか。もっと大変だって事だよな?」「そうですよ。毎年、あれやこれや散々調べて用意してました。手作りするのでも、購入するのでも、大量のチョコレートで驚きますよ」「ああ、それで昴くんも手伝う事にしたんだ? 最近のは、二人で作ってるんだよね? おチビちゃんが『教えてくれるし、美味しいの出来るから助かるの』って言ってたよ」「一人であの量は、大変ですからね」「チビ助は、義理堅い所があるしマメだからな」「そうそう。毎年、甘いのが苦手なお父さんでも大丈夫なように、穂積用のくれるしねぇ」「何だ、小野瀬。羨ましいか?」 子供みたいに自慢気に言う室長に、小野瀬さんと二人で笑う。そこへ、丞一郎と彼女が戻って来た。「ただいまー。くまさん、ありがとう。くまさんが買ったの、みんな持ってくれて助かちゃった」「お帰り。今年もずいぶん、大量だな」「えへへ。でも、みんなはもっと沢山買ってたよ。明智さん達もミイコ達も、楽しそうに選んでた。あ、ダーリンのも買ったんだ。スッゴく美味しそうなの。ねー?」 丞一郎に同意を求める。
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