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──Just for you.──「なあ、ハニー。この頃、疲れてんだろう?」 「え? いやーそんな事──」 彼女がオレの方に顔を向け、言い掛けるのを遮り後ろから抱きくるむ。「そんな事あるよ。誤魔化すな。もしかしたら、ハニーは無意識で気付いてねーのかも知れないけどな。最近、よくボーッとしてたり小さなため息ついてるぞ」「え? そ、そう?」「そうだよ。やっぱり、無意識か。悩み事のため息つーより疲れてるみてーに見えたんだ。そろそろ、骨休めしねーとな」『んー』と何か含んだように一応返事が返る。この時期だ。大方[でもバレンタインの準備もしなきゃ]とか思ってるに違いねー。「あのさ、今年はバレンタインお休みな。今は抱えてるヤマもねーし、当番でもねーから十四日、当日は順当に行きゃあ休みだろう。だからみんなの大量のチョコ作りも無し。あのな。今年は海外バージョンでオレがハニーに、バレンタインしてやるよ。ハニーは甘いバレンタインを楽しむ以外は、なーんにもしなくて良いから。分かった?」 朝食を持ち、移動する。「えー、それじゃなんか悪いよぉ。それにぃ、すぅはチョコ要らないの? 寂しくない? あ、もしかして他のひとから貰うから良いとか……思ってる?」 その声に振り向くと、唇を尖らしちょっと膨れてる彼女。頭を撫で言う。「ばか。オレも休みだろう。どうやって貰うんだよ? それ以前にお前と付き合ってからは、お前にしか貰ってねーつーの。知っているだろうが」「そうか、そうだよね。ヘンなやきもち妬いて、ごめん」「分かればよろしい」 テレビをつけ、座ると二人で朝食を食い始めた。今朝はパンだ。「でもぉ、義理チョコ無しでは済まない気がする。もはや、毎年恒例になってるし。ギャーギャー言う人も、きっといる」「確かに……じゃあ買うか」 ふと、テレビに目が行く。「ん? チョコレートの祭典[ショコラプロムナード]大丸で開催中だってよ」 彼女もテレビ画面に注目する。「シーズキャンディーズのスコッチ・キス?」「はちみつ入りのマシュマロをキャラメルでコーティングしたチョコレートか。へぇー岩塩をかけて食べると、より美味しいんだ……」「岩塩……どんな感じだろう。気になる。わぁ。メゾン・ドゥ・イッテーのトリュフオーショコラってやつ。見てぇ、ミルクで溶かしてホットチョコレートにだってぇ。旨そう」「何、何……作り方は、まずミルクをカップ1杯、トリュフオーショコラを3~4個入れ500ワットの電子レンジで1分半チンか」 ふと彼女を見ると、ちょっと口を開け[食べたそうな顔]してた。「プッ、あっはは……ハニー。ここ、買いに行くか? このチョコレート欲しいんだろう?」「うん! 美味しそうなんだもん。良いの? キャーやったー!」 そうして、大喜びする彼女と明智さん達や数人と[ショコラプロムナード]へ行った。
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