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「ご飯の前に、豆まきするよー。へへへ。今年は僕が鬼だよ」「あ? お前に豆ぶつけるってか? 痛てーだろ」「大丈夫。逃げるもーん」 痛くないように豆をまきながら暫し鬼ごっこをする。「鬼は外ー」 すばっしこい彼女はうまい事、逃げるからあんまり当たらない。安心してたら、彼女がニッと笑った。「そっかー。鬼は、外、なんだね?」「あ?」「じゃーあ外、行こうっと!」「え? わあー! ダ、ダメだろ」「えーだってぇー、すぅが言ったんじゃん」 ひょいひょい逃げて玄関に向かう彼女を後ろからとっ捕まえる。結構焦る。「捕まえた!」「あーあ、捕まったー」 ケラケラ笑う彼女。「もう、このいたずらっ子め!」 抱きしめて後ろに顔を向けさせて口づける。「んー、楽しかったでしょう? さあ、恵方巻食べよう」「えー、オレはこっちが良いんだけど?」「ダーメ。僕はねぇ、後のお楽しみ。ふふふ」「仕方ねーなあ」「今年の恵方の方角は南南東だって」 ケロとして、言う彼女を恵方の方角を見て恵方巻をほうばる。二人で黙々と食べる。(今年も、家内円満、無病息災で過ごせますよーに。恵方巻、良いんだけど食い終わるまで話せないのがつまらん。後、切って食えないのも食い難い。でも『ダメー、縁が切れると困るぅ』と言うあいつ、可愛かったな。あーあ……でも、これうめーな。恵方巻旨かったの、食べ終わったら話そう) 色々思いながら食う彼女と作った恵方巻も旨かったし、今年も彼女のおかげ楽しい節分になった──。──鬼は外~。──End.
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