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「はぁーあったまって来たー。やっぱこたつはあったかいなー。それに今夜のくまちゃん鍋も、お腹があったまってしかも美味しい。ふふ、幸せだー」 身体があったまり始めると、彼女はパクパク食べ始めニコニコした。「フッ。あー良かった。顔色も戻って来ていつも通りだな」『えへへ』と彼女が笑う。「笑い事じゃねーよ。さっきはギョッとしたぞ。お前、雪より真っ白な顔しちゃって。雪女じゃねーんだから。もー」「雪女か。ふふ……お前も殺してしまおうかと思ったが」 そう言ってオレの頬に、まだほんの少しひんやりとした手を添えた。どこか妖艶な瞳で言う。「お前は若く美しい……だから助けてやる事にしよう。今夜のことを誰にも言ってはいけない。もしも誰かに言ったら命はないよ。……ふふ。──さぁ昴青年は黙っていられるでしょうか? それとも巳之吉のように話してしまうのでしょうか? では、ここで昴青年に直撃インタビューをしてみたいと思います。すみませーん。ちょっと昴くん。きみ、昴くん。どうですか? 秘密、守れそうですか?」 ノリノリで聞いて来るのでノってやる。「は? 何の事ですか? 知りませんよ。記憶にございません」「プッ、あはは。それ、記憶にございませんって何だっけ? 汚職政治家の台詞だっけ?」「ん? ああ、これはロッキード事件だな」「んふっ。ダーリンってやっぱり博識。素敵」 彼女がオレの首に腕を絡め抱き付くと、頬にちゅっとする。「ん? 酔って来たか? まだ風呂入ってないのになー」「えー僕、雪女でしょー? 風呂入ったらとけちゃうけどぉ? あ、ダーリンとベッドで熱々になっても、とけちゃうぅ」「うわ、エロ発言。やっぱ酔ってるな。とけてもいいけど……再生成する?」「再生成?」「ん。ちゃんと再生成してくれないと」 言葉を区切り顔を寄せキスする。唇をちょっとだけ離し続ける。「いなくなられるとさ、やなんだけど?」「んふふ……いなくならない。ずっといるよ。僕はね、きみが二人の秘密をうっかり喋っちゃっても、雪女みたく消えないよ。……おしおきはするけど、ね」「え? おしおきはするのか?」「ん、するよー。もー涙が出ちゃう位の」「えー拷問とかか? 我慢はするけど、あんま痛てーのはなー」「痛いんじゃなくて、死ぬ程気持ちいーの。延々と、ね──」 彼女がフッと意味深に口角を上げた後、熱いキスに飲まれる。彼女からのキスにとろけながら、オレは頭の隅で思ってた。(それ、おしおきにならねーんじゃねーの? もし延々と続いても、オレ、多分全然へーき。大歓迎だけどな? むしろ、姫にとってのおしおきになっちゃうだろうなー)「んん? 何? 困る? ふふ。なら、大好きだから特別に、ちょっと手加減してあげる。ダーリン……大好き」「もー可愛いな。さてと、オレの雪女ちゃん。風呂入るか。な?」 ちょっと酔った我が家の雪女を抱いて風呂へ向かった──。──雪女。──End.
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