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顔を寄せ唇を重ねつつ彼女のセーターを脱がし、まさに良い雰囲気の──そんな時、玄関チャイムが鳴った。「ん? 今、玄関チャイムだったよな? 一階じゃなく」「うん。お隣さんかな?」 話してるとまた鳴った。腕からするりと抜け『はーい』と返事をしながら彼女は玄関へ。その間も、チャイムは急かすみたいに鳴り響く。「はいはい、今出ますよ。ちょっと待ってて」 その声を聞いてハッとして慌てて止めに行く。「お前、その格好じゃ──」 遅かった。ドアスコープを覗いて『あっれー、どうしたの?』と言いながら、来客に気を取られ酔っ払いのオレのサンタガールはドアを開けてた。そこには、いつもの如くぞろぞろとお邪魔虫共が立っていた。「わー、チビ。サンタガールだ。可愛いー」「こら、如月。私の娘に抱き付くんじゃない」「へぇ。これはこれは可愛いサンタガールさんだね。おチビちゃん。よく似合うよ」「こら! 小野瀬! お前もむやみに触るな。チビ助が妊娠する!」「お、お嬢。あの、お、おへそが見えてんで?」「何てキュートなへそ……ああ、あの時と同じ綺麗な足……」「うわー! ふ、二人とも鼻血、鼻血出たよ? キャー! やだ。ブーッだって! いっぱい出た。ちょっとだ、大丈夫?」「あー! 藤守兄弟が鼻血噴出したー。ちょっと、藤守さんしっかりして下さいよー」「君達、近所迷惑。藤守、ティッシュ持ってないの?」「す、すぅーちょっと何か、ティ、ティッシュー!」「こんなスケベ兄弟、ほっとけ。それより、お前見え過ぎ。みんなにまでサービスしなくていいの。さ、着替えよう」 玄関であたふたする彼女を抱え上げる。「え? ちょっとすぅ?」「大丈夫。ほっといても適当にやるよ。……ですよね? オレ達は着替えて来ますから」「はいはい。いってらっしゃい。私達は適当にやっとくわよ」「な? 今はお前のへそを隠す方が大事」「わーっ! またお兄さんが噴出したー!」「ちょっと、アニ。欲求不満なの? チビ助のへそ位で」 そんな会話を後ろで聞いて、頭が痛くなって来そうだった。オレはため息をついた。「……ばかは、ほっとけ。ったく。邪魔しやがって。今夜はとっとと追い返してやる。ぜってー泊めねーぞ。クリスマスは甘くとろけたいだろ? な?」 腕の中で頬を染めるオレの可愛いサンタガールを見て、もう一度、固い意志で呟いた。「ぜってー、あいつ等のペースには飲まれない。泊めないぞ」 二人の甘い夜までは、まだまだ長そうなクリスマスイブだった──。──サンタガールとお家クリスマス。──End.
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