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「見てみー。あのチビの幸せそうな顔。かなわんわ」「本当ですねー。チビとろけそうな顔してますよー。ああーもう! ちょっと悔しいですねー。チビー、ほら、お食べ。特上だよ。ほら、ほら、ウニ食べな」「え? 特上ーー? うに?! これ、大将の? うひゃー美味しそう。いただきまーす!」 彼女が目を輝かせて食べ始める。如月が[ふふーん、どうだ!]と言う顔をする。負けじと、明智さんが言う。「チビ、このオードブルは俺の自信作だ。食べてみろ」「わーあー♪ それも美味しそう」 と言った、彼女の口に突っ込んだ。あむっとそれを食べて彼女の目が輝く。「おいひーぃれす!」 とても幸せそうな顔だ。「………」(なんか気に入らねー) オレは切り分けてあったケーキを取り、彼女に言う。「ほら、あーんしろ。オレがお前の為にスゲー旨いのを作ったんだぞ? あーーん」 彼女が素直にあーんと口を開ける。入れてやるともぐもぐ食べる彼女。「おいひぃー!! すごくおいしー!」「だろ? ほら、あーん。やっぱりなまえはオレじゃないとダメだよなー。ほーら、もっと食え。あーーん」「アーン……」 彼女はオレの言葉にちょっと恥ずかしそうに赤くなりながらモグモグと食べる。「むぅーー。チビー。お前の好きなネタだぞー?」「まだちょっとデザートには早いよな。ほら。これも俺の新作。旨いぞー」 三方向から、食べろと出され、彼女は『え??』と漏らし、きょときょとした。小笠原が傍観しながら言う「チビの取り合いが始ったね」「ああー困ってるで、あれ」「まあ、チビ助は色気より食い気だな」「おや、ヤケにほっとした顔してるね? 穂積お父さん」「バカッ。うっせえぞ、小野瀬」「クスッ。おチビちゃん、俺と逃げようか?」 小野瀬さんが彼女を引き寄せ、むぎゅっと抱きしめた。彼女はびっくりして硬直した。「あ゛ーっ! 何やってんだ、返せっ! オレのだぞ!」 慌てて取り返し隠すように抱きしめる。が、からかっているのか小野瀬さんは、又、奪おうとする。わーわー騒いで揉み合っている内に室長と藤守、小笠原が叫ぶ。「あっ! ちょっと!」「昴!チビ助が!」 「のびてる、のびてる! あかんて!」 見ると彼女がクッタリと目をまわしていた。夢中になり強く胸に抱きしめ過ぎたみたいだ。「あ゛ぁー! なまえ、悪りー! だ、大丈夫かっ? おいっ! なまえーーっ!」 こうして、いつものように、わいわい、ギャーギャーと彼女の誕生日はふけて行くのだった──。──Happy Birthday to You (改訂版)──End.
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