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「おチビちゃん。誕生日おめでとう。上手におねだりできたら何か記念に買ってあげようか? 俺とデート付きでさ買いに行こう」「チビ助、欲しい物があったら小野瀬お母さんに買って貰え。お父さんが許す。小野瀬お母さんはお金持ちだから高い物でも良いぞー」「ちょっと、穂積。なんで俺がお母さんなんだよ? お母さんはオカマのお前の方だろう?」「いや、俺はお父さん。お前達だって『ルイパパ』って言ってただろう? それでコイツがバージンロード歩く時、俺が一緒に歩くんだ」「役得ですやん。チビ、ルイパパやのうて、賢史お兄ちゃんと歩こうや?」「君や室長は危険な気がする。俺が歩いてあげるよ」「なぁに? お父さんでなくても良いなら、お母さん役の俺でも良いよね?」「みんなは子供も居ないし、やっぱりここは俺が適任だろう」「あー、明智さんまで。みんなズルいですよ。チビ、こーちゃんと歩こう、なー?」「全く、アンタ達。お父さんの楽しみを取るんじゃ無いわよ。私がチビ助とバージンロード歩くのよ! ん? ……でも、この子、ヴァージンでも無いのに、バージンロード歩いて良いのかしら?」「え゛?!」 室長の過激な発言にみんなが声を漏らす。「ブーーッ!!」「わー、チビがふき出したー」 彼女が涙目で『げほっ……げほっ』と、むせる。「だ、大丈夫か?」 背中を擦ってやる。小笠原が文句を言った。「エロ親父のセクハラ発言が悪い」 うんうん、と頷きながら、明智さんと如月、藤守が続く。「今のは無いな」「ですよ。爆弾発言過ぎます」「ほんまやで。さすがにびっくりしたわ」「穂積、お前、もしかして欲求不満?」「いや、本気で良いのかなと思って、つい言っちまった」 室長が言うのに、ぼそっと言った。「別に……まだ、教会かどうかも決めてないですから」「じゃあ、白無垢って事もありますねー。チビの白無垢、綺麗だろうなー」 如月の呟きに、一同がうんうんと頷く。「ウェディングドレスも見たいけど、おチビちゃんの白無垢も見たいよね」 またみんなが、うんうんと頷き、室長がオレを見た。「……昴、お前も金持ちなんだから、両方着せてやれ。お父さん達は両方見たい! そうじゃなきゃ認めん」 またみんなが、うんうん。オレと彼女は『え?』と声を合わせて聞き返す。「だ、だから気が早いって……」 彼女が頬を染めてはにかみ言う。「み、認めんって言われても……まー、前向きに善処します……」「うわ、一柳さん政治家みたいな答え……」「確かに如月の言う通り。国会答弁みたいな答え。昴、前向きに よね? まさか、逃げ口上じゃあないでしょうね? アンタ、うちの娘を大事にしてよ? 分かってるわね?」「分かってます。『大事なオレの奥さんになるひと』ですから世界一、いや宇宙一の幸せな花嫁にします」「……」 オレの言葉に彼女ははにかみ、もじもじと照れた。
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