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ゆっくりと唇を離し見れば熱のこもった瞳がオレを捉える。「なんてソソる顔してんだ。誘ってんのか? フッ。姫、オレに催眠術かけた責任取れよ?」 言いながら、抱き上げて寝室に足を向ける。途中立ち止まり、唇の端にわざと焦らすようなキスを落としまた足を進める。 ベッドに彼女を下ろすと、まるで早くと催促するみたいに首に巻き付いた腕にそのまま引き寄せられた。さっき焦らしたキスが効いたのか、彼女は瞳でおねだり。直ぐには応えず口角を上げもっと焦らすと彼女が『いじわる……』と言って唇を尖らせた。笑いながらその唇に口づける。「フフ……。可愛いから、ご褒美をやるよ」 ● ○ ● ○ ちょっとぐったりとうつ伏せに横たわる彼女。「姫、生きてるか?」「んーダメ。暫く動けない……」「ふーん、そう」 白い背中を指でツ、ツツーとなぞる。「アッ、ン……ダメ」 彼女が背中を遠避けるみたいに身体を少し起こし手でオレを離す。「今は、まだダメ。もー知ってるでしょう?」「ん? ダメ? 本当に?」 言いながらその手を掴み押し倒して上から妖しく笑うと彼女が焦る。「え? マジ?」「ん」「え? だって、もう?」「ん、もう。……ほら」 掴んだ手を触れさせる。気付き、彼女の瞳が泳ぐ。「いやとは言わせねーぞ? お前が催眠術かけたんだからな。お前、催眠術巧すぎ。もーオレ、離せそーもねーわ」「あ、う……」 反論も浮かばないのか言葉に積もり、頬を染め困ったような瞳でオレを見た。「姫、教えとく。あのな、こういう時にそういう顔は逆効果なんだぞ? 間違ってもオレ以外にはするなよ? そういう顔するとな、こういう風に食われちゃうんだよ」「ん……あっ、んふっ……まっ、待って──」「ダメ、煽ったのお前だから。もう止まらねー。観念して食われなさい。骨の髄までしゃぶってやるよ……」 寝室に彼女の甘い声が響く。「もっと聞かせろ。その声も、その吐息も、お前を全部……オレにくれ。愛してる」 ● ○ ● ○「うーどうしよう……身体が動かない……昴ぅ力が出ないよ? ……昴がみんな吸い取ったぁ」「ん? ふふ……ちょっともらい過ぎか?」「ん、今度は君が責任取る番だよ……どーしてくれるのぉ?」「んー、そうだなー。じゃあ……旨い飯でも食べさせるか。取った分、補給しねーとな」「あっ! 朝食べたきりお昼食べてないや」「ん、後少ししたら飯にしようと思ってたんだけど予定外にお前、先に食っちゃったからなー」「あーめっちゃお腹空いたー。 もーダメ! 死にそー。ムキュー」「それは困る。大急ぎで飯にするから頑張れ。何か食いたいもんあるか?」「……食いたいもん、か。……昴」「あ? お前、からかってる? いいぜ? 食いたいならいくらでも。オレには催眠術が効いてるからな。何度でも、応えるけど?」「う、嘘、嘘です! ごめんなさい。堪忍。ご飯も食べないでこれ以上続けたら、本当に死んじゃうよー」
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