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「そーだ。えへへ」 何かいたずらでも閃いた顔をして彼女がむくっと起きた。うちのいたずら姫がオレに向かい『催眠術かけてあげるぅ』とニッと笑った。 何をするつもりだろうと素直に向かい合い、言われた通りにしてみる。「段々ーまぶたが重くなって目を閉じずにはいられない。今瞳は重くて開きません」 目を閉じたまま彼女の声を聞く。「でもぉ、僕が合図をするとまぶたはまた軽くなり目を開けてみます。あなたは目を開いて最初に見た人が可愛くて仕方なくなり、頭を撫でます。頭を撫でるともっと可愛く大好きになりぎゅっと抱っこしたくなって抱きしめます。抱きしめるともう愛しくて放したく無くなり思わずちゅうしちゃいまーす」 途中から恥ずかしくなったようで、照れた時の声になる。多分彼女は今苺みたいに赤い頬をしてるに違いない。早く見たくなったが、せっかくなので合図を待つ事にした。「僕がハイと言ったらあなたは瞳を開きます。そして僕が次に指を鳴らすまであなたは催眠術にかかり続けます。それではーサン、ニー、イチ、ハイ!」 ハイの合図でゆっくりと目を開けるとやっぱり照れたちょっと赤い顔の彼女が見えた。(ふふ。やっぱり。自分で言ったくせに照れてる。可愛い) そう思ったら、自然に彼女の頭を撫でていた。照れ顔が嬉しい時の顔になる。(頭撫でてやった位で嬉しそうな顔して、つくづく欲の無いヤツ。こいつの、そんなとこも大好きだけど。……もう、本当に。それ、可愛い過ぎだ。独り占めしときてー) 手を伸ばし彼女を腕の中に閉じ込めるようにぎゅっと抱きしめる。抱きしめると彼女のぬくもりや耳元に呼吸を感じ、首元に顔を伏せると彼女の香りが鼻に届く。伝わって来るひとつひとつが、オレをゆっくりと癒し幸せにしてれる。オレをこんな気持ちにさせてくれる彼女をかけがえがなく思う。好きで好きで愛しくてたまらない。そんな想いが溢れて自然と唇が動き彼女に愛を伝え、彼女を求める。そうして柔らかい唇に唇を重ねるともう離せなくなった。(まいった。本当に、催眠術にでもかかったみてーだ。ったく……こんなに煽ってどーすんだ?) 少し離れて顔を見て言った。「嗚呼、もう大好きで放したく無くなった」「ふふ。僕も昴がだーい好きだ。好き、好き、だーい好きー!」 言いながら彼女がぎゅーっと抱きついて来る。抱きついてもまだ『好き、好きー』と繰り返す彼女。(やられた。完全ノックアウトだ。やっぱ姫は最強だな)「ひーめ。お前の催眠術、かかっちゃったぞー。どうしてくれる」 彼女が『えへへ』と笑い胸から起き上がりオレにいたずらな瞳で笑う。「じゃあ、解いてあげる」 そう言って鳴らそうとした指を掴み止める。「いいよ。ずっとかかったままで。その代わり……」 また引き寄せて腕に抱き深く口づける。彼女から息が漏れた。
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